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ゲルググのバリエーション機はいつ開発されたのか(追記)
 以前、「ゲルググはいつMS-14になったのか」でゲルググの開発スケジュールを考察しましたが、今回はその続編として、ゲルググのバリエーション機の開発スケジュールについて考えてみます。

 ゲルググのバリエーション機というのは、この場合先行量産型ベースのB型、C型、S型を含まず、F/Fs型とJG型のいわゆる「後期生産型」と呼ばれる機種のことを指します。他にもG型とかD型とかがありますが、前者はA型とほとんど同じ外見なので初期型ベースでしょうし、D型は設定が少なすぎてよくわからないので(戦後の改修バリエーションかもしれない)、考察からは外します。

 要するに、OVAに登場したゲルググである"マリーネ"と"イェーガー"について考察しよう、という趣旨になります。

 さて、まずノーマルのゲルググについてですが、YMS-14が10月にロールアウトし、ビームライフルの実用化に目処がついたこと、ビームライフルが実戦配備されたのが12月6日であったことは確定しています。

 この手の考察はMGインストをまず参照するのが良いというのが経験則なので、とりあえずMGインストから手を出していきます。
 MG量産型ゲルググVer.1.0のインストによると、JG型とF型は後期生産型であり、実働データのフィードバックが行われた第二期生産型であるとされています。しかし、ゲルググが本格的に稼動したのは12月6日以降であったということを考えると、実働データの収集というのは、そのほとんどがキマイラ隊によるYMS-14の運用によって行われたと思われます。
 つまり、「ゲルググの後期生産型」とは、「先行量産型のデータをフィードバックした第二期モデル」と言うことができるでしょう。実際、ゲルググMは高機動型ゲルググから派生した機体とされており、キマイラ隊での高機動型ゲルググの運用データがフィードバックされていると考えられます。
 一方で、先行量産型のフィードバックを待たずに、先行量産型のロールアウト直後にすぐ生産に入ったのが、初期生産型と言われるノーマルなゲルググなのでしょう。

 さて、それでは実際にマリーネとイェーガーがいつ頃開発されたのか、ということを考えます。両機はMG化されていないので、HGUCインストを参考にします。
 まず、ゲルググMについてですが、こちらはHGUCのシーマ機のインストによると、「一年戦争末期に実施された統合整備計画以前、海兵隊上陸戦闘部隊仕様機として、ア・バオア・クーの工廠で短期間生産された機体である」と明言されています。「統合整備計画以前」に「ア・バオア・クーで」というのがポイントでしょう。
 特にア・バオア・クーで生産されたというのは大きなポイントで、というのも一年戦争におけるア・バオア・クー攻防戦においてゲルググMが参戦したという記録はほとんどないはずなので、少なくとも12月下旬頃にはもうゲルググMの生産は打ち切られていたと考えられます。
 また、劇中に登場したゲルググMが通常タイプのビームライフルを装備していないということを考えると、ビームライフルの供給が開始された12月6日以前に生産されていたタイプなのではないか、と推測することも出来ます。
 ただ、一つ引っかかるのは、当時ア・バオア・クーはドズル管轄だったはずなのですが、ゲルググMの配備先である海兵隊はキシリア管轄だったんですよね。これを踏まえると、ア・バオア・クー工廠は、ジオンの拠点の中でも特にゲルググの生産設備が整っていたのではないか、と考えることも出来ます。グラナダの方が整っていたのであれば、キシリアの膝元であるグラナダで生産しているでしょうし。
(以下追記)
 また、MSVコレクションファイルによると、ゲルググMの開発は「A型の設計終了とともに開始」され、「設計の変更は、驚くべきことにわずか半月という短期間で行われていたとされている」としています。これはFs型の解説なのですが、基本的には量産型と全く同一の機体ともされているため、F型全体の解説であると判断します。
 これを踏まえると、A型の設計終了というのは、YMS-14の基本仕様であると考えられますから、10月中を指しているものと考えられます。それから設計変更に半月、ということですから、10月中旬くらいにA型の設計が完了していたとすれば、11月上旬には設計が完了し、中旬には生産に入っていたと考えられます。10月上旬であったなら、10月の下旬には設計が完了していることになってしまいますが、それではキマイラ隊のフィードバックを受けるタイミングがありませんので、やはり10月中旬くらいであると考えたいところです。
 とにかく、ゲルググMの開発から生産に至る期間は「ゲルググA型の設計完了~12月6日頃まで」であると考えられます。
(追記ここまで)

 一方のゲルググJですが、こちらはHGUCインストによると、統合整備計画に基づく標準化が開発当初から設計に盛り込まれている機種とされており、「統合整備計画後」に「設計段階から改められた」ということがポイントなのではないかと思います。
 特に設計から変更されているということは、実質的な第三期生産型であるとも言え、ゲルググMが運用レベルでの先行量産型からのフィードバックであったとするのであれば、ゲルググJは設計レベルでのフィードバックがあったとも考えられます。
 さて、この機体はゲルググMと違い一年戦争中に実戦参加が確認されているため、最低限の配備時期を絞ることが出来ます。0080劇中に登場したのは12月14日でした。この機種がロールアウトから間もない先行生産機だったとして、遅くとも12月上旬には完成していたのではないかと思います。となると、「ゲルググの統合整備計画」というのは、11月には発動していたのではないかと思えますが、ゲルググMは「統合整備計画前」ですので、大まかに考えて11月上旬にはゲルググMが設計され、その後11月下旬頃にゲルググJが設計されていたという感じかなと思います。やはり、スケジュール的に考えても一年戦争中に配備されたゲルググJは量産レベルには達していないとみなした方がよさそうです。
(以下追記)
 また、MSVコレクションファイルではJG型はF型を母体にしていると明言されているため、確実にF型よりも後に開発されていると言えます。故に開発から生産に至る期間は「F型の完成後~12月14日」であるとすることができます。
(追記ここまで)

 各種ゲルググの生産スケジュールは、以下のようなイメージかなと思います。

10月中旬     先行量産型ロールアウト
   下旬      先行量産型実戦配備
11月上旬~中旬 先行量産型データ収集  初期生産型生産開始 ゲルググM設計
   中旬~下旬                               ゲルググM生産開始  ゲルググJ設計
12月上旬                     初期生産型実戦配備 ゲルググM生産終了  ゲルググJ生産
   14日                                                  ゲルググJ実戦配備

 MGオリジナルのリアスカート外側にバーニアをもったA型は、ゲルググMと同時期に生産されていたA型の後期モデルというところでしょうね。マリーネやイェーガーが生産されていた時期にも、通常のゲルググも生産されていたでしょうし。

 なお、ゲルググMは「ゲルググJに比べてコストパフォーマンスが高いため生産数が多い」なんて言われるのですが、実際にシーマ艦隊に配備されていたのは30機程度だったようです。ただ、シュトゥッツァーに改修されたゲルググがマリーネベースだったりと、必ずしも海兵隊のためだけに生産されたわけではなさそうです。
 MS大図鑑一年戦争外伝によると、ゲルググJを退けてゲルググMが統合整備計画の機種として採用されたようでもあるようで、実際はゲルググJ完成後に(おそらくはア・バオア・クー以外の拠点で)ゲルググMの追加生産が行われていた可能性がありますね。

 ゲルググは大戦末期に生産された機体の割にバリエーションが多いのですが、これはビームライフルの開発が遅れて実戦配備が滞っているうちに、次々と連邦軍のMSの情報が入り設計変更が行われていたからなのではないか…と考察しながら思いました。マリーネでは機動力の強化、イェーガーでは射撃の精度と射程の強化が行われているというのは、それぞれガンダムの性能への対抗であるようにも感じます。
 もっとも、それはあくまで試作レベルの話で、実際に生産ラインに乗るようなことはほとんどなかったんだろうなと思います。一年戦争がもう少し続いていれば、A型のラインがF型になっていたかもしれない、というレベルでしょう。その後にはガルバルディが控えていたんでしょうけど。

 大戦末期からの量産という意味では、ジムともかぶる機体かなと思います。ジムとゲルググの比較というのも、今後やってみたいですね。
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コメント
コメント
MSVコレクションファイルの解説では
「JG型はF型が原型機」とか
「Fs型はA型設計終了の半月後に改良が完了」とか
「本機(F型)はA型に続いて最も数多く生産された」とか
色々無茶な事書いてますけど

「開発主任の過労死と引き換えに…」という記述はどうでもいいんですが、Fs型の記述を裏読みすると
A型とF型は同時期に生産されていた…とも、とれますよね。
まぁ、一年戦争中にゲルググマリーネが実戦配備され、戦闘に参加していた…という事は間違いないんですよね

基本的に「0083登場MSより0080登場MSの方が系統的に後」という事を念頭に入れないといけないのでややこしいですよね。
0083登場MSは「統合整備計画」以前のMSという設定ですからねぇ…

>また、劇中に登場したゲルググMが通常タイプのビームライフルを装備していないということを考えると、

旧陸軍がドイツから800丁輸入して「飛燕(Ki-61)」に搭載していた高性能なドイツ製翼内機関砲「マウザー砲(MG151)」が大戦後期に使い切ってしまったように
初期生産分のビームライフルを一年戦争で使い切ってしまい、デラーズフリートには供給されなかった…という妄想もアリかと…
2009/02/27 (金) 21:19:30 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
「デタコレ・一年戦争外伝」ザクII改の項目に「この機体はMS-0RII、MS-14Dと同様に統合整備計画により改善された第2期生産型MSである。」とあるんですが、【MS-14D】というのが【MS-14JG】を差しているっぽいんですよね(w
また一方でMS-14Dといえば、砂漠用改修機(ZZMSV)、ガルバルディ系パーツ改修機(ジオンの星)、アクシズ現地改修機(リターン・オブ・ジオン)があります。
ジオンの星のハンニバルD型は、改修前はノーマルゲルググに近い”後期生産型”であった(ガンポン・ゲルググ編)ことから、D型というのは”後期生産型の総称”であったのではないか?と昔から妄想しております(笑)
アクシズのD型は現地ナンバーとありますが、あるいは本当にベース機は後期生産D型であった可能性もあり(Fs型マリーネ酷似しており、F型原型機だった?)、このベース機が強行偵察機にチューンされJG型の原型機となった(RPGマガジン)と考えると、なかなかロマンがあります(w
そんなわけで、JG型は元々【MS-14D/jg】で、後期生産型系ゲルググバリエの起点はD型にあるんじゃないか?と、とっぱは主張してみたり。
2009/02/27 (金) 22:16:27 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
>コンラッドさん
あぁ、MSVコレクションファイルを忘れてました。これは重要な記述があるのでちょっと書き直してみます。

ゲルググMのビームライフルは、開発の時期的に配備前に生産されていないと説明が付かないので、
仕方ないのかなという気がします。

>とっぱさん
なるほど。JGという型番が実際はJgであったというのはあり得そうな話です。
ドムトローペン…というよりはバインニヒツやグロウスバイルと同じ法則ですもんね。
ベースがD型ということに関しては、F型よりもアルファベットが前であるということが気になるくらいですかね~。
統合整備計画に関わらず、スカート内バーニア5発でスカート外にもバーニアがある仕様がD型とかでしょうかね。
2009/02/28 (土) 21:26:18 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>JG型はF型を母体

F型開発自体が過労死が出たくらいキツキツなんで、実際の所は設計案を共有した同時進行な気もします。
そこでFs型似のD型系を母体として各種バリエが同時進行していたと考えると、ちょっとはなんとかなるのではないか?と妄想(w

Fs型似のD型→
(発展型プラン)→Fs型
(廉価版プラン)→F型
(高機動型プラン)→強行偵察機→狙撃型改修JG型

もしかすると、D型系というのはABC型純正機以外の、所謂OEM系後期生産型バリエのカテゴリーだったのかも?
グフのC型系が混沌としているのに似ているかな?
グフC型やザクJ型もそうですが、きっとゲルググD型にも、いくつかのサブナンバーがあるんでしょう(妄想)。
2009/02/28 (土) 23:43:47 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
F型の設計変更って過労死するほど大変には見えないんですよね。
JG型ならまだ理解できるんですけど。

過労死ってのは後期生産型全体を指しているとして、D型から派生する機体全てということであれば確かに筋は通りますね。
MSVコレクションファイルの解説がFs型で記述されていることにも意味が生まれますし。

FとJGは見た目は違うけど中身は割と同じで、
A型と共有のパーツを使っているか統合整備計画の新規格かってところだけ違うというところでしょうかね。

単純にD型というのが「AでもBでもCでもない」という規格外の総称としての意味でつけられているだけの番号で、
その中でF型とJG型は軍で制式に承認されて別枠の型番が与えられたってところかなと思いました。
2009/03/01 (日) 18:52:44 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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