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ガンダムネタだけを語るブログです。
Zガンダムの通史を文章化する:第一章(1)「30バンチ事件」
 ようやく原作本編に関わる話に入ります。Zガンダムにおけるブリティッシュ作戦あるいはルウム戦役とも言える30バンチ事件からです。

 …といっても、実際はこの事件の後にエゥーゴが本格的に結成されたということなので、本当は序章に含まれる部分なんですけどね。まぁこれまではかなり独自の解釈に基づく部分だったのですが、これからはもう少し作中の描写や設定寄りの内容になるということで。

 宇宙世紀0080。地球連邦と、スペースコロニー国家であるジオン公国との間で勃発した戦争は、ジオン公国が共和制に移行し、ジオン共和国として地球連邦政府と終戦協定を結んだことで終結した。
 地球連邦政府は、この「一年戦争」と呼ばれた大戦の復興に尽力したが、その復興作業は地球を中心に行われ、大戦初期に大きな被害を受けたスペースコロニー群に対しては積極的な復興支援を行わず、コロニー公社や月面都市、ジオン共和国などに任せっきりの状態であった。
 このような中で、スペースコロニーに住む人々であるスペースノイドは徐々に地球連邦政府に対する不信を募らせていた。その状況を利用したのが、かつてジオン公国から追放されたジオン・ダイクン派の人々である。彼らはかつてジオン・ダイクンが唱えた主張である、「人類は地球を巣立ち、宇宙から自然の回復を見守るべきである」という考えを広め、地球の復興よりもスペースコロニーの復興を優先すべきであるという論調と融合させていった。

 宇宙世紀0083。活発化するスペースノイドの反政府運動に業を煮やした連邦政府は、地球連邦軍内に特殊部隊ティターンズを結成。ゲリラ化していたジオン公国軍残党の排除を名目としながら、実際はコロニーにおける反政府運動の摘発に乗り出した。
 だが、それは反政府側の反感を煽る結果となり、逆に運動は強まっていった。特に、スペースコロニーの中でもサイド1とサイド2は、反政府運動が活発な地域としてティターンズにマークされていた。

 そして、宇宙世紀0085年7月31日。サイド1、30バンチコロニーでは、これまでで最大規模の反政府集会が行われていた。コロニーに駐留する連邦軍ではこれを鎮圧することが出来ず、駐留軍はティターンズの出動を要請。バスク・オム大佐はこれに応じ、ティターンズの部隊を派遣した。
 目的地に到着したティターンズは、一切の警告・通知なく、コロニーに猛毒のG3ガスを注入し、市民約300万人を皆殺しにしてしまった。これが、「30バンチ事件」である。

 この事実は報道管制によって隠蔽され、一般市民、正規軍はおろか、ティターンズでさえも一部の人間にしか知らされなかった。通常であれば、ティターンズは罰せられて当然であったが、これを罰するということは公表をせざるを得ないということを意味し、別の理由をつけて潰せるほどティターンズは甘い組織でもなかった。連邦政府は、この時に始めてティターンズの台頭を許しすぎたことに気づいたのである。
 政府が取れる選択肢は2つしかなかった。市民虐殺の罪でティターンズを罰するか、ティターンズを許し事実を隠蔽するか。当時の政府に、反政府運動の更なる活発化と政府の地位低下を受け入れてでもティターンズを罰するという気概は、なかった。ただでさえ、一年戦争によって連邦政府は危機的なダメージを受けていたからだ。
 こうして、政府はティターンズに屈した。この事件を契機にティターンズは軍内部で勢力を強め、正規軍よりも一階級上の地位を手にした。これは、ティターンズが現地において正規軍を上回る指揮権を持つことを意味していた。ティターンズは、地球上のどこにおいても、好きなように行動できる組織となったのである。

 しかし、この30バンチ事件がティターンズの陰謀であるということは、反政府主義者たちにとっては当然の事実であった。政府内、軍内においても、ティターンズを危険視する者は増え始めていた。こうした中で、ブレックス・フォーラ准将を中心に結成されたのがエゥーゴという組織であった。
 ティターンズが、武力を盾にどのような非道な行為も辞さない組織であるとわかった時点で、反政府側は自己防衛の必要を感じ、軍備化に走ったのである。

次回 第一章(2)紛争の予兆
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コメント
コメント
30バンチ事件って意外と死んだ数少ないんですね。←300人

Zの最初の方ってティターンズがエゥーゴを把握できてない描写が多いですけど、この記事にある通りエゥーゴが基本的に「あとだし」の組織である証左ですよね。
2009/02/11 (水) 15:46:03 | URL | R.M #-[ 編集 ]
あ、300万人です、単純にミスです(汗)

エゥーゴは意図的に実態を不明瞭にしていたみたいですね。
反政府ゲリラなのか、正規軍の反主流派なのか、はっきりさせないことでティターンズの目をくらませていた印象です。
そのせいで、視聴者にもよくわからない設定になってしまったわけですが。
2009/02/12 (木) 19:23:53 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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