がんだまぁBlog
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エゥーゴとシャアのネオジオンの関係
 シャア率いるネオジオンは、ダイクン派アクシズ派ザビ派といった複数に分かれたジオン系派閥を纏め上げているという説明はあったりするんですが、彼自身はエゥーゴからネオジオンに移動したことになるわけですから、当然エゥーゴから継承している要素というのもあると思うんですよね。
 そもそも、シャアのネオジオンは「全人類を宇宙に上げる」という理念を掲げているわけですが、これはエゥーゴと同じものです。であれば、当然思想からエゥーゴに参加していた人間はそのままシャアについていっている可能性が高いと考えられます。

 とまぁこんな感じで、エゥーゴとの比較からシャアのネオジオンがどのような性格の組織だったのかを考えてみたいと思います。

 まず、先に挙げた思想面。これは、かつてのジオン公国よりも、アクシズよりも、エゥーゴに近いということは間違いありません。そして同時に、これはジオン・ダイクンが掲げた思想でもあるわけです。
 個人的に、一年戦争後からエゥーゴが活動する地盤を築いていったのはかつてのダイクン派であったと考えています。彼らはザビ家が実権を握った際にサイド3から追い出されており、ジンバ・ラルもその一人だったわけですが、彼らダイクン派にとっては、自らを追いやったザビ家と敵対者である連邦政府の戦争は対岸の火事のようなものであり、一歩距離を置いていたことでしょう。またサイド3を追い出され、他のサイドも壊滅状態であったことから、彼らの逃げ場は月、サイド6、地球のいずれかしかなく、また元々政治活動をしていた人々でしょうから、それぞれ何らかの政治的コネを使って戦時下を生き延びていたのではないかと思います。
 そして一年戦争が終わり、ザビ家が滅んで連邦政府が疲弊したこの時こそ、チャンスとばかりに活動を始めたのでしょう。スペースノイドには権利向上を訴え、アースノイドには地球を休ませるべきだと説き、一年戦争を招いたのは連邦政府の腐敗によるものだとして改革を迫る、そんな動きがあったと考えられます。これに、戦後の世界の主導権を握りたい月面資本や政治家などが加わっていき、市民も巻き込んで反地球連邦政府運動というものが始まっていったと。そして、それに対抗するために結成されたのがティターンズだったということです。

 結果として、このダイクン派の思想は成就することがありませんでした。結果的にティターンズとそれ以外の正規軍の主導権争いがグリプス戦役に発展してしまい、軍の内部抗争となってしまったこと。支援していた財界や政界の人間は、それぞれの業界で主導権を握れたことで結果的に体制に吸収される形になってしまったこと。これに絶望した人間は、シャアだけではなかったのだと思います。
 そして、彼らは体制に与する側の人間の協力を得ても自分達の理想は達成できないと悟り、連邦系組織とは独立した新しい組織を作り上げる必要が生じたのでしょう。


 次は軍事面。ネオジオンという名前を受け継いでいるのだから、かつてのネオジオンを母体にしているのだろうと言いたいところですが、シャアのネオジオンの戦力は全くの新規であり、過去のジオン系組織から流用している兵器がほとんどありません。普通、少しでも戦力が欲しければ多少の旧型機でも集めたくなりますが、そうではなく、MSはギラ・ドーガを主力とし、艦艇もレウルーラとムサカ級のみで構成されています。
 つまり、軍備の面では、シャアのネオジオンは全く新しい組織とさえ言うことができます。ジオン系の設計思想を受け継いだ兵器を使用しているというだけで、何のつながりもありません。ギラ・ドーガは元々は第一次ネオジオン戦争時に開発されていた機体だとの説もありますが、そうだとしてもそれは設計案とか試作機のレベルの話であり、量産されていたわけではないんです。シャアのネオジオンは、ハマーンのネオジオンが残した物的資産を何も受け継いでいないとさえ言えます。
 なのに、何故ネオジオンを名乗っているのか。これはそう名乗った方が都合がよいからでしかないのでしょう。そして、ネオジオンと名乗って都合のいい人間というのは、間違いなく旧ネオジオンの人間です。
 おそらく、軍備は継承していなくとも、人員に関してはネオジオンのメンバーがそれなりに参加しているのではないかと思います。
 そもそもハマーンとグレミーが死んだ後、サイド3宙域に残っていたネオジオン軍がどうなったかという設定がないため、想像するしかないのですが、基本的には連邦軍に確保されて武装解除か、かつてのデラーズフリートのようにその場から退散してどこかへ消えたかの二択しかなかったのだと思います。一年戦争の場合、ア・バオア・クーが陥落してもグラナダやサイド3という撤退の場がありましたが、旧ネオジオンはアクシズとサイド3という本拠地で戦っていたわけで、それ以上の逃げ場があったとは思えないので、その場から逃げ切れたのは本当に少数だったんじゃないかと思います。
 その大半がその場で武装解除していたのであれば、旧ネオジオンの軍備が受け継がれていないのも理解できます。一方で、人員はどうなったかという話なのですが、裁かれた人間もいたでしょうけど、その大半はジオン共和国が受け入れたんだと思います。その時点ですでにネオジオンはサイド3と連携していたわけですし、何らかの理由をつけて最終的にはそうなったのかなと。
 一方で、当時の連邦軍はエゥーゴが主導権を握っていた頃で、ブレックスから権限を委譲されていたシャアが裏から手を回せば確保されたネオジオンの人間の処遇をコントロールすることも不可能ではなかったと思います。ジオン共和国は反ザビでダイクン派に理解がある人間も多いでしょうし、第一次ネオジオン戦争の戦後処理を担ったであろうエゥーゴとジオン共和国というのは、どちらもシャアと繋がりやすい組織であったと言えます。そうであるなら、旧ネオジオンの人間をシャアが集めるのは難しくなかったでしょう。その時に、「ネオジオンはシャアを総帥に迎えて存続している」と言えば、他に行き場が無かった人間は戻りたくもなるでしょうね。


 次に、財政面。かつてのアクシズは木星船団と取引していたとか、ジオン共和国の一部の人間が協力していたとか、そんな感じのことを以前言ったことがありますが、ネオジオンに関してはもう少し広いコネクションがあったのではないかと思います。
 まず、エゥーゴを支援していた月資本が、継続して支援している可能性があること。その多くは反ティターンズ、反地球至上主義のもとエゥーゴに協力していたと考えられますが、一部にはスペースノイドのためという志で協力していたところもあるでしょうし、何より戦争があると儲かる、という事実があります。
 また、グリプス戦役当時はティターンズに抑えられていたジオン共和国が、当時はネオジオンを支援できる立場にあった可能性もあります。シャアのネオジオンは思想的にはジオン共和国と敵対しないので、裏で繋がることはできたでしょう。


 以上のように、シャアのネオジオンは、旧ネオジオンよりもエゥーゴの組織を継承している可能性が高いということができます。エゥーゴの中の非連邦系スタッフがネオジオンを名乗って作った新しい組織と言ったほうがいいくらいです。
 そう考えると、ロンド・ベルとネオジオンの戦闘というのは、まさにアムロとシャアの関係がそうであるように、かつて同じ組織だった人間が体制についたか、つかなかったかで争っていただけだったのかも知れません。


 さて、逆にシャアのネオジオンとエゥーゴの相違点も考えてみます。

 まずジオンを名乗っているかいないかの違い。ジオンという単語は一年戦争でやったことを考えるとマイナスイメージも大きく(今のナチスみたいなものですね)、シンパを集められる反面大半の一般大衆を敵に回すことになります。
 もう一つは、シャアのカリスマ性に依存しているという点。ジオンを名乗ってもスペースノイドの市民から支持されているのは、リーダーが彼だからです。ザビ家でもなく、連邦の人間でもなく、ジオン・ダイクンの息子が統率し、ジオン・ダイクンの理想を受け継いでいるという一点で支持されているのだと思います。だからこそ、「袖付き」もフル・フロンタルでなければ纏め上げられなかったと。
 そして最大の違いは、目的ですね。エゥーゴはあくまで政治的な解決を望んでおり、軍事力を必要としたのはティターンズを排除するためでしかありませんでした。しかしネオジオンの目的はアクシズ落としという人類史上最大規模のテロです。こういう目的ですから、単に思想で賛同したからといってそのまま参加できるものではありません。
 ただ、急進的組織の中のさらに急進的な人間の集まりであるわけですから、このような活動になるのも自明のものでしょう。あんまりよく分からないで適当に例えますが、グリプス戦役を学生運動に例えるとネオジオンは連合赤軍になるんでしょうか。

 要するに、シャアのネオジオンは、かつてのエゥーゴの中で、シャアのシンパだけが集まって出来た集団と言うことができるわけです。たぶん、逆シャアが製作されなかったら、ZZでシャアが出てきてそういう話になってたはずなんですけどね。
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コメント
コメント
>普通、少しでも戦力が欲しければ多少の旧型機でも集めたくなりますが、
>軍備の面では、シャアのネオジオンは全く新しい組織とさえ言うことができます。

主部隊は恐らく、最新鋭装備のみで構成されていたんでしょうが、それ以前とかバックアップとか映像に現れないところで、旧アクシズ系装備が活躍していたとは思いますけどね。シャアネオ・ジオン絡みの外伝系作品には旧アクシズ装備は割と出てますし。
そのあたりが、フロンタル派ネオ・ジオンの装備でフォローされていて(ガザ系とかアイザックとか)、面白い所ではあります。
2009/01/10 (土) 23:07:55 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
そうですね。むしろ、袖付きっていうのが旧型機を寄せ集めていた後方バックアップ部隊だったのかもしれません。だから存続していたと。

ただ、あれだけの主力部隊をゼロから作ったということは相当な設備と資金があったわけで、
それは新しい組織を一つ作ったようなものなんじゃないかな、と思います。
まぁ、旧ネオジオンも地球攻略のために相当な戦力を用意してるわけですが、
あっちは一応アクシズという拠点設備をもっていましたからね。
2009/01/11 (日) 18:47:53 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
まず、サイド3のジオン共和国の人なら0085で地球連邦の自治区と化しているわけですから
そのまま連邦軍に志願して入隊すれば連邦の軍籍を取れるはずですし
そのままブレックス准将の下に合流すればエゥーゴに入れます。
旧ジオン軍の人はこうやって一年戦争後もジオン共和国に住んでいてブレックス准将の下に合流したのでしょうけど。
アポリーやロベルトがグリプス戦役で戦死していますから、具体的に誰がシャアのネオジオンに合流しているのかは分かりませんが。

シャア(クワトロ)が行方不明でどこからブレックス准将の権限を引き継いでエゥーゴ・連邦・ジオン共和国を通してネオジオン軍残党を救ったのでしょうか?
ZZでは語られませんでしたが、影で操作していたのですか?
グレミー側はほぼ全滅ですし(量産型キュべレイもドライセンやバウなども撃墜されています)
いたとしてもハマーン側のごく少数でしょう。
2009/09/20 (日) 19:38:06 | URL | VIPPERな名無しさん #-[ 編集 ]
ジオン共和国軍はティターンズに徴兵されていますので、
基本的にはエゥーゴ寄りではなくティターンズ寄りが多数派だったように思います。
もちろんエゥーゴに協力している人間もいないわけではないんでしょうけどね。

ブレックスにしてもシャアにしても、政治的な協力者の姿が見えてこないので具体的にはわからないのですが、
ブレックスのコネがシャアにも使えるのであれば、裏から手を回すことは十分可能だと思っています。

グレミー側が全滅というのは劇中の描写だけでは判断しかねるかと。
2009/09/22 (火) 22:30:58 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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