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マラサイはどこで運用されるはずだったのか
 マラサイは「エゥーゴ用に開発されたが、政治的判断でティターンズに譲渡された」という設定のMSです。一方で、「ハイザックと互換性がある」ということでも知られています。
 しかし、エゥーゴはハイザックをほとんど運用していません。全く運用していないとは限りませんが、劇中には全く登場していないこと、及び当時ハイザックが最新の量産機であり、宇宙では正規軍よりティターンズが権勢を誇っていたことから、宇宙におけるハイザックはティターンズに有線配備されていた可能性が高いということから、基本的にエゥーゴに配備されているハイザックはあったとしてもごく少数だったのではないか、と思えます。

 そうであるなら、ハイザックと高い互換性をもつマラサイという機体を、エゥーゴが運用するメリットなどあったのだろうか、という話です。

 本題に入るまでに、まずは3つほど今回の考察を否定できる要素を挙げておきます。

 まずは、エゥーゴでもハイザックを運用していた、という可能性。これは、ハイザックがグラナダのコードで登録していること、そしてグラナダは事実上エゥーゴの拠点であったことから、グラナダ製のハイザックが配備されていないはずがない、という根拠があります。
 しかし、先に挙げたように、劇中に全く登場せず、大半の外伝作品においても登場しないことから、あったとしても配備数は少なかったように思えます。グラナダから発進した艦隊にもハイザックは配備されていませんでした。とはいえ、100%どこにも配備されていなかったとは言い切れません。

 もう一つは、エゥーゴの運用するMS(ネモやリックディアスなど)にもハイザックとの互換性があった、という可能性。ハイザック規格自体がエゥーゴのMSとも共通の規格であったなら、マラサイの運用にも支障がありません。
 これは、ハイザック自体が連邦軍のMSであり、またディアスはともかくネモはジム系、すなわち連邦軍のMSと互換性をもつ機体であることから、決してありえない話ではありません。実際、ハイザックはジム改系とバックパックの互換性を持っており(AOZ)、またネモのバックパックはジムスナイパーIIと同じ形状のものです。ジムコマンド系とジム改系もバックパックに互換性がありますから(センチネル0079が根拠ですが)、ハイザックとネモはバックパックに限れば互換性があるように思えます。
 とはいえ、ハイザックはザク系とも互換性がある機体であり、マラサイもまた同様である可能性が高いです。一方で、ネモがザク系と互換性があるかというと、極めて疑問であると言わざるを得ません。もちろん、これも100%あり得ないとは言い切れませんが。

 最後に、エゥーゴ仕様のマラサイはネモやリックディアスとも互換性があったという可能性。本来のマラサイがティターンズが運用したものと同じ仕様であるという保障はなく、普通にエゥーゴのほかのMSと共通規格であった可能性もゼロではありません。
 マラサイの原型機としてRX-107ロゼットがありましたが、これは間違いなくハイザックのハイエンド機として開発されたものです。アナハイムはこの機体を連邦軍に売り込みましたが、ガンダム開発計画の影響もあって採用は見送られました。そのため、アナハイムはこのロゼットをエゥーゴ用に設計変更し、MSA-002として完成させ、エゥーゴの受注を取り付けたのでしょう。しかし、結果的にこの機体は政治的判断でティターンズに譲渡されることになり、ロゼットの仕様に戻してRMS-108として制式採用されたというのが現在の設定だと思います。
 ここで、RX-107=RMS-108はハイザック系、MSA-002はネモ・ディアス系の機種であったと考えれば筋は通ります。ただ、同一機の規格をそんなに簡単に変えられるか、という疑問が残ります。
 マラサイがRX-81のコンセプトを継承した機体であるというMIAデータシートの記述を思い起こせば、実はこの機体が換装によってハイザック系のパーツもネモ・ディアス系のパーツも運用できるマルチロール機であったと考えることもできなくはありません。マラサイのムーバブルフレームが万能フレームで、ロゼットの皮もディアスの皮もかぶれたとか。ケンプファーの皮をかぶったガンダムというガーベラ・テトラが存在していたことを考えると、技術的には不可能ではないと言えます。
 あるいは、ティターンズに配備されたマラサイのうち、最初に配備された先行機だけがエゥーゴ用の改装型で、その後本格的に量産された機体はRX-107の量産型だったという可能性もあります。

 以上3点が懸念事項であるということを前提の上で、ようやく本題に入ります。

 ここでは、とにかく「エゥーゴではハイザックはほとんど運用されていない」「マラサイはMSA-002の時点よりハイザックとの互換性があり、ネモやディアスとの互換性はあまりなかった」ということを前提とします。
 この場合、エゥーゴにとってマラサイは極めて運用効率の悪い機体であると言うことができます。積極的に採用するメリットのある機体とは言い難いものです。
 しかし、マラサイがエゥーゴ用に開発されたことは事実です。そうであるなら、エゥーゴはマラサイをどう運用するつもりだったのでしょうか。

 ここで考えたいのは、ハイザックの配備先です。宇宙ではほとんどティターンズにしか配備されていなかったのではないかと述べましたが、地球上では正規軍仕様が多数確認されています。地球では、ハイザックは正規軍に多数配備されていたものと考えられます。となれば、地球上における反ティターンズ派の連邦軍であれば、ハイザックを運用していた可能性がある、ということです。そして、地球上の反ティターンズといえばカラバです。
 つまり、マラサイはカラバ用に開発されていたのではないか、というのが今回の趣旨です。

 というのも、作中に登場した当初のカラバは、MSを保有していませんでした。そのため、ジャブロー攻略戦に参加して生き残ったエゥーゴのネモが一定数譲渡されています。一方で、パイロットの多くはアポリーやクワトロの乗ったシャトルで宇宙に戻っています。このことから、カラバはMSはもっていなくても、MSパイロットは在籍していた、ということになります。
 実際、当初の予定ではジャブロー攻撃後、MSはカラバに譲渡し、パイロットだけが宇宙に戻るという計画だったようです。ただ、何故カラバには機体をもたないパイロットがそんなにいたのか?となると、実は本来配備される予定だった機体がなくなってしまったからなのではないか、と仮定できるのです。
 エゥーゴのジャブロー攻撃が決まったのは、マラサイがティターンズに譲渡された後です。ジャブロー攻撃が決定された理由の一つに、「本来配備されるはずだったマラサイの代わりにネモを直接カラバに譲渡する」という目的があった、という可能性も考えられます。カラバもMSによる作戦を敢行する予定があり、どうしてもMSが必要だったとか、ね。

 実のところ、カラバがハイザックを運用していたという記録もありません。しかしティターンズがほぼ独占的に使用している宇宙よりは、正規軍も多数運用している地球の方が、反連邦組織がハイザックを運用するには都合のいい環境なのではないか…という話でした。
 もちろんこれは妄想に近い内容であり、設定資料にはカラバ用ではなくエゥーゴ用と書かれているわけですから、エゥーゴ用であってエゥーゴのMSとの互換性が確保されていたと考えた方が現実的ではあるんですが、あくまでマラサイはハイザックの上位機と考えるのであれば、何らかの形でエゥーゴもハイザックを運用していたと考えるしかなく、どこでハイザックを運用していたのかと考えるのであれば、カラバなんじゃないのか、ということです。
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アナハイム側から考えると難しい話ではありません。
既存の量産機(ハイザックをベースにする利点は
①設計、開発期間の短縮
②生産設備の流用
③必要な部品の種類を減らす(MS部門全体で)
などいろいろあります。
エウーゴにあまり都合のいい設計をしていたらまだ力のあるティターンズにもっとはっきり敵視されて危うい(お得意さんを逃がすことにも)など他にも考えられると思います。
一方弱小勢力のエウーゴにいち早くつばを付けておくという意味も考えられます。お説の用に使いづらいのならアナハイムの支援なしにエウーゴは動きづらいということになります。
またこれに不満を言えるほどエウーゴの戦力、財力はなかったとか
2009/01/06 (火) 00:06:09 | URL | T #-[ 編集 ]
なるほど、確かにアナハイムの立場が上なら、いいからこれを使えって押し付けてしまえるわけですね。
実際メラニーが代表代理を務めるくらいですからエゥーゴ内でのアナハイムの立場は相当大きかったはずですし、
それくらいあり得る話ではありますね。

これは新しい視点でした。ありがとうございます。
2009/01/06 (火) 20:52:12 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>基本的にエゥーゴに配備されているハイザックはあったとしてもごく少数だったのではないか

実際少数だったとは思うのですが、レアな確認例としては、

*編成初期の部隊の連邦カラー
「ガンダムRPGリプレイ・Zの鼓動」RPGマガジン
*月面エゥーゴカラー(恐らくエゥーゴGMIIカラー)のハイザック
「悪夢の戦場」ボンボン増刊

の2例が思い付く限り。
初期は運用していたが、状況の推移に伴い後方に回されたといったところでしょうか?
あとは、パイロットの問題。エゥーゴ編入連邦軍にはGM系パイロットが多かったといったところか?
2009/01/06 (火) 23:14:13 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
0083でザクが練習機として使われていたことを考えると、
ザク系パイロットが戦後の連邦軍に少ないとは思えないんですよね。

やっぱり、単純にエゥーゴに参加した部隊にはほとんどハイザックが配備されてなかったということなんだと思います。
2009/01/07 (水) 23:46:34 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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