2008年12月23日 (火) 19:53 | 編集
さて、それでは連邦軍のMSについての話をしよう
ここまで来るのが長かったです、ほんとに
一年戦争のうち、連邦軍のMSが本格的に戦力として稼動したのはわずか2ヶ月程度だ。決して、多くの連邦の人間にとって、連邦製のMSは当たり前のものではなかった。だから、一つ一つ解説していくとこれだけ後回しになってしまうのさ
終戦間際になっても、一般市民には連邦製MSの存在を知らされてなかったんですもんね
それはサイド6の市民の話だな…
連邦軍は、ジオンのMSの存在を知り、すぐさまMSへの対抗計画を練った。
V作戦ですね!
いや…その前に、別の計画があった。開戦前の段階で、連邦軍はすでにMSの存在をキャッチしていたからな。V作戦は開戦後の0079年4月に発動しているものだが、それ以前にすでにMSの開発は始まっている。開戦前に始まっていた連邦軍のMS開発計画が、RX計画というものだ。
RX計画?初めて聞きました。V作戦とは何が違うんですか?
V作戦は、ガンダム・ガンキャノン・ガンタンクとその母艦である木b…ゴホン、ホワイトベースを中核とする対MS戦略戦術の構築計画に近いものだ。3機のMSと母艦を開発すること自体が目的なのではなく、それらを使っていかにジオンのMSに対抗するかというところに主眼が置かれている。
V計画じゃなくてV作戦ってところがそういうことなんでしょうか。
そういうことになるな。計画というのはあくまで事前に立てておく予定のことを指すが、作戦というのはその計画を実行するための行動を含むものだ。
じゃあ、RX計画でMSを開発して、V作戦でそれを運用した、という感じになるんでしょうか
イメージとしてはそういうことだな。ただ、RX計画が立案されていた時点ではまだMSの本当の価値は分かっていなかったために、何のために開発しているのかがはっきりしないまま、漠然と人型機動兵器を開発していたという状態だった。
ミノフスキー粒子とセットで運用するという発想がなかったんですよね
そう…だから、ガンタンクやガンキャノンのように長距離砲を装備した機体という発想が生まれたわけだ。特にガンキャノンは、装甲と火力でザクを上回れば勝てるだろう、という程度の目算で当初は開発されていたし、それで十分だとさえ思われていた。
実際は、MSの真価は運動性と汎用性にあったんですもんね
そう、それを連邦軍は開戦して初めて知った。そして慌てて対抗策を考えた末に導き出されたのが、V作戦というわけだ。
よくわからないまま進めた計画に、一つの道筋ができた感じでしょうか
そうだな。連邦軍はミノフスキー粒子散布能力を持った母艦を中核に据え、RX計画の中にあったRX-75、77、78の3機種を運用することでジオン軍に対抗しようとした。他にもRX計画にはRX-76や79という機種があったが、これらはV作戦から外されていた。
でも…結局最後に活躍したのはガンダムの量産型であるGMで、ガンタンクやガンキャノンはまともに量産さえされませんでしたよね
その通りだが、それはあくまで結果の話。今はまず、発動した時点でのV作戦というものが、何を目指していたかということを話そう。
なるほど。確かに、ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクがそのままの形で量産されていたらどうなっていたかというのは、興味があります
そのためにはまず、V作戦の最終目標を考えなければならない。
最終目標?戦争の勝利…ジオン本国の制圧?
それは星一号作戦だ。
あぁ…えぇ!?ってことは…ソロモンの制圧はチェンバロ作戦だし…あれ?何を目標としていたんでしょう?オデッサの奪回?
いや、そういう戦略的な目標ではない。V作戦はMSと母艦を運用する計画なのだ。それをもってどこを攻めるかではない。どう攻めるか、というのが目標だった
どういうことですか?どう攻めるか…って
つまり、MSを中心とした連邦軍の攻めの型というのを確立するのが目的だった、ということさ。ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクの組み合わせこそベストなのではないか、というな
あぁ、そういうことか!ってことは、結局GMとボールの組み合わせがベストだという結論に達したわけですね!
だから…先走るなと言うのだ。重要なのは結末ではなく過程だ。なぜ、ガンダムガンキャノンガンタンクがGMボールになったのか、その過程の話をしようとしている。
そ…そうですよね。ガンダムとガンキャノンはなんとなくわかるんです。白兵戦用と支援用という感じで。でも、なんでそこにガンタンクが入っていたのかがよくわかりません。あれ、地上用ですよね。宇宙でのMS対抗策はどうするつもりだったんでしょう
ガンタンクは地上用ではないぞ。宇宙でも使える
え、そうなんですか?だって、キャタピラって明らかに宇宙空間では不要だし、その代わりの下半身パーツがあったわけでもないし…
何も空間戦を考慮していたわけじゃない。宇宙にだってキャタピラを使える場所はある。
月面とか…小惑星とか?
そう。ガンタンクは基本的に拠点の制圧・防衛用だ。その圧倒的な面破壊力と長距離射程は対MSではなく、拠点での運用を考慮してのものなのだよ
なるほど。小規模な対MS戦闘においてはお呼びでないんですね。
小規模な戦闘の場合、基本的には母艦の護衛が主な任務だろうな。長距離砲の代用となる他、艦上に敵MSが降りてきた場合などの迎撃もできる。だが、メインはやはり拠点運用だな。当時の連邦軍が考えていたのは、木b…ホワイトベース級による敵拠点への急襲や、残されていた自軍拠点の死守だからな。
なるほど。今のMS戦とは根本的に考え方が違うんですね。
今は国家間の戦争ではないから規模も小さいし、SFSや変形などによりMSの航続能力を伸ばす技術が進歩してきたために、母艦が前線まで出張ることが少なくなったからな。
ガンタンクが拠点用だったと考えると、ガンダムとガンキャノンも同様なんですよね?
そうだな。ガンキャノンの支援を受けながらガンダムが前線に出て、敵の防衛戦力の露払いを行いながら敵拠点へ進軍していき、進路を確保したらガンタンクを投入して一挙殲滅という形が一つか。防衛戦の場合はガンタンクとガンキャノンの支援を受けながら、ガンダムが敵MSを駆逐するというのが基本だろうな。
なるほど。基本的にザクしかもたないジオン軍に比べると、かなり戦術の幅が広いですね。
ジオンは単一機種に絞ることで生産性を高めていたし、あくまで機動歩兵とみなしていたからな。連邦軍は戦車や戦闘機のような乗り物の延長線上で発想していたから、異なる機種との連携運用という考え方を取ることが出来たわけだ。
MSに対する考え方の違いでもあるわけですね。
V作戦の肝は異なる機種の連携運用だけではなく、大気圏離脱・再突入ができる木b…ホワイトベース級で運用するから、地球、宇宙のどこへでも戦力を送り込むことが出来るというところにもある。この全領域による部隊運用というものは、ジオン軍の技術と資源では実現できなかったものだ。
国力の差でもある…と。
そういうことになる。さて、これは兵器の歴史であるから、運用法だけでなく個別の機種もみていかなければなるまい。次回はV作戦の3種のMSについて個別に話をしよう。
はい。ところで、さっきからホワイトベースの名前が出てくるときにもごもごしていますが、どうしたんですか?
最初に刷り込まれた言葉は、なかなか忘れられないと言うことさ…。この記事へのコメント
考えてみればMSの存在を知っていても「運用法を知らなかった」からあんなに連邦はルーズだったんですね。納得です。
連邦は物量を生かした集団戦法、ジオンは奇襲戦法・・・コレって第二次大戦の米と日本って感じですよね。
日本は大戦初期、高性能な戦闘機を持っていたけど有用性に気づいた米がどんどん高性能なのを開発していつの間にか時代遅れに・・・。MSも似たような感じです。
時がたっても資源が無い方はこういう戦いをしざるを得ないという現実は変わっていないようで
・・・まあジオンは短期決戦をねらっていたのですから仕方ないといえば仕方ないんですが(コレも日本軍と同じですねw
連邦は物量を生かした集団戦法、ジオンは奇襲戦法・・・コレって第二次大戦の米と日本って感じですよね。
日本は大戦初期、高性能な戦闘機を持っていたけど有用性に気づいた米がどんどん高性能なのを開発していつの間にか時代遅れに・・・。MSも似たような感じです。
時がたっても資源が無い方はこういう戦いをしざるを得ないという現実は変わっていないようで
・・・まあジオンは短期決戦をねらっていたのですから仕方ないといえば仕方ないんですが(コレも日本軍と同じですねw
2008/12/24(水) 11:02 | URL | クレア #I4t1ZHtI[編集]
木b・・・
無理しなくていいのに
シャa・・・
じゃなかったクワトロさんww
無理しなくていいのに
シャa・・・
じゃなかったクワトロさんww
2008/12/25(木) 17:16 | URL | こーらささわ #-[編集]
>クレアさん
どこまで意識していたのかは分かりませんが、
当時参考になる戦争というのは当然第二次世界大戦であり太平洋戦争だったでしょうから、
必然的に似た形になったんでしょうね。
とはいえ、近現代では戦力が同等であれば戦争という手段はリスクが大きすぎますし、
戦争になる=国力の勝る側と劣る側の戦いということであって、
結局は同じような形になるのかもしれませんね。
>こーらささわさん
ホワイトベースって名前、ジオン軍で何人知ってたんでしょうね(笑)
どこまで意識していたのかは分かりませんが、
当時参考になる戦争というのは当然第二次世界大戦であり太平洋戦争だったでしょうから、
必然的に似た形になったんでしょうね。
とはいえ、近現代では戦力が同等であれば戦争という手段はリスクが大きすぎますし、
戦争になる=国力の勝る側と劣る側の戦いということであって、
結局は同じような形になるのかもしれませんね。
>こーらささわさん
ホワイトベースって名前、ジオン軍で何人知ってたんでしょうね(笑)
2008/12/25(木) 21:46 | URL | ルロイ #-[編集]


