がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
別冊アニメディア 機動戦士Zガンダム
 初期稿パラダイスの別冊アニメディア、Zガンダムのものを入手しました。ZZだけが一向に見つからない…。

 今回は企画書に記載されている初期設定がほとんど丸々載っていたので、これまた非常に興味深い内容になっております。

 まずは用語辞典から気になったものをピックアップ。

・アクトザクは「ニュータイプ研究所の一般兵士が使用」と記述。
・月の裏側にはアナハイム社が建設した大工業都市、アナハイム市がある
・オーガスタ研究所はオークランドにあると記載。
・ガンキャノン重装型を「ガンキャノンII」と記載。
・ギャプランは「オーガスタ」で開発された機体で、「本来宇宙で使用するために」開発されたもの。
・レプリカのゲルググは、ゲルググにネモのエンジンやジェネレーターを流用して作ったもの。
・ムラサメ研究所を「ニタ研の日本支部」と記述。
・地球連邦政府総会は年に1度行われる。連邦の議員と要人が集う。
・百式はリックディアスの099の次であることがネーミングの由来。
・メタスはMA形態での戦闘を中心に設計された。

 次、没ネタの話。
・ヤザンやフォウ、ステファニーなどは、外国人の俳優やモデルを参考にしてつくられた。
・フォウの初期名称はサエコ・ムラサメだった。フォウになった理由は4が死人番号だから。ムラサメ35号という案もあったらしい。
・カミーユはロダンの愛人、カミーユ・クローデルが由来(これは有名ですよね)
・百式は当初、00100型というネモの発展型の予定だった。
・富野監督、バンダイとの会議でいきなりスタッフに事前の話も無く百式の肩に「百」の文字を入れる
・富野監督「シャアの赤色というのはもう古いんじゃないでしょうか、黄金のシャアにしよう」
・マラサイの初期名称であったドミンゴが没になったのは、商標上の問題。
・「ジェリド特攻」の話でジェリドは死ぬ予定だった。ファンの反対があってマウアーが代わりに死んだ。
・怪我をしたジェリドは、サイボーグに改造されるという案があった。上半身だけになってMSと直接接続されるとか、アクシズに拾われて改造されるとかいう案も。
・ZZがなければ、Zはハッピーエンドで終わる予定だった。
・アブ・ダビアはスウィートウォーターにいるキャラとして設定されたが、スウィート・ウォーター自体が劇中に登場しなかったため未登場に終わった(劇場版ではいるから、一度スウィート・ウォーターに寄ってるのかも…)。
・ゲーツはZZに登場させるという案があった(ジュドーと声同じなのに?)。

そして企画書の内容。
○ストーリー
「簡潔に言えば、7年前にア・バオア・クーを脱出したシャア・アズナブルが、地球連邦政府に圧殺されているアムロ・レイと連合しつつ、現実の軋轢を抗して第二のニュータイプの存在を護持しようとする物語である」
「シャアは、かつてのホワイトベースのクルーも順次糾合しつつ、地球連邦政府の勢力に対抗してゆく。しかし、地球連邦政府にも、シャアに匹敵する敵がいた。パプティマス・シロッコ。出生の秘密を持つ彼は、現代医学が生んだ、奇形児であったかも知れない。その彼は、人間のもつ潜在能力を意識の表層において行動することの出来る、極めてアクティブな青年である。しかし、人は、無意識領域をもつから人であろうという疑問をたえず思い出させる青年でもあった。シャアは、このパプティマス・シロッコの前に圧殺されてゆく。しかし、カミーユ・ビダンらの第二勢力が、次の時代を構築する世代への予兆をもってこの物語は、終了する。」

○世界設定
・スペースノイドの総人口は4000万。
・スペースノイドでは、かつてのジオン・ダイクンの唱えた言葉を信条として死守しようとする論調が生まれていた
・サイド7は政府が建設費を捻出できず、7年前と変わらない。
・「地球上に住む40億の権益」→人口比にしては多すぎる?
・サイド7「ノア」は基地と補給廠のイメージを払拭するために、グリーン・オアシスと改名
・サイド7は他のコロニーと違い、スペースノイドの世代が遅れている(第二、第三世代。他のコロニーはもっと進んでいる)

○キャラ設定(文章は引用ではなく意訳です)
・カミーユ・ビダン
 ジギルとハイド的な感情の使い分けをする習性を身に着けている

・ファ・ユイラン
 重要な役割を担うキャラではない。難民の代表であり、カミーユは世界の違う女と認識するだけでしかない。彼女もカミーユのためではなく、反連邦政府のために命を投げ出す。本質的にピュア。

・メズーン・メックス(カラテ部のキャプテン)
 良いメカニックマンとしてカミーユの傍らにいる存在。自分の能力を知り、自分以上の能力を持った者に対して、性格に反応する能力をもつ。

 上記3人は、スペースノイドの第2世代であり、地球と宇宙の狭間を象徴する人々。

・レコア・ロンド
 シャアの観念過ぎる生き方に疑問をもつ。カミーユを愛してみようかと思うが、シャアに「少年に逃げてそれでも女かい」と言われて恨みを抱く。姉さん女房的な性格。

・ブレックス・フォーラ
 元地球連邦政府軍の高官。

・エマ・シーン
 ファが「自分と同じものを地球で手に入れた」と感じ、カミーユから離れる原因を作る女性。

・ハマーン・カーン
 地球以上の重力場で肉体訓練を受けていた。アステロイド・ベルトでの生活に対して反発心がある。

・メラニー・ヒュー・カーバイン
 エゥーゴという架空の存在(!)を実体として敵に信じ込ませた男。ユダヤ系。かつてジオンとも連邦とも通じていた黒幕。
 ユダヤ民族の目的を果たすため、イスラエルの聖地を奪還するために他の人々を宇宙へ上げようとしている。

・ハヤト・コバヤシ
 アムロに後れを取って死ぬ。フラウは子に勇気ある男の生活の仕方であると語り、物語の終盤に宇宙に上がって出産する(予定)。

・アムロ・レイ
 エマとの感応で監禁から抜け出す。しかし地球の重力に惹かれた魂の持ち主は自分であるという敗北感の中で挫折する。カミーユは彼の挫折を見て、自分の行く先を予測するかも知れない。

・シャア・アズナブル
 人類はニュータイプに覚醒しないと、愚直な歴史を重ねる動物になると思っている。ニュータイプの感応を失っているが、刺激のある局面があればまた得られるかもしれないという期待が、戦場へ駆り立てている。
 より良い形で父の志を継ぎたいと妄想している。政治家になるという手段では事態を阻止するのに間に合わないと思っている。

・アンム・ハイマン
 元大将。現在は大陸復興公社の総裁であり、インターナショナル国際管理公社の総裁。ギャンブルの総元締め。

・バスク・オム
 禿げているのは放射線症の疑い。参謀本部直属の佐官にして、ティターンズの総指揮官。選ばれた人間はいかなる場合も正義であると誤解している男。

・ジェリド・メサ
 良き南部のヤンキー。自分の剛直さが危険であるという大局的な視点を持つことができなかった男。エマがティターンズを脱走したことを残念に思っている。

・リザルダ・ゴールディ
 ティターンズの女性。カトリック的な汎至上主義に囚われたマシーンに見える。

・パプティマス・シロッコ
 設定は用意してあるが、本作品では説明しない。サイボーグではない。完全に人。個人でありながらティターンズに対抗するだけの勢力を持ち、事実一人でそれだけ戦果を得られるであろう人物。政府は彼の任務が終わった時点で抹殺する予定だったが、失敗する。木星からの彗星とあだ名される。
 独自にパラス・アテネとパラス・ティフォンというMSを完成させる。

○メカ設定
・ゼータガンダム
 連邦のガンダムマークIIとシャア側のエプスィーガンダムの技術を統合した機体。ガンダリウム・エプスィーロンにより、空気抵抗の厚い空域での飛行特性を得るために滑空性能を向上させる変形が可能。

・MSの改良点
 ムーバル・フレームの導入、コクピットの脱出機能(リニアシート)、メインエンジン直結型の加粒子砲の3点。

・新型MSの名称候補
 ディアス、バーザム、メッサーラ、キワージ、ロト、ギャロム

○メカの準備稿
大河原Zガンダム
 大河原氏による、いかにも「ガンダムの延長線上」としてデザインされたMS。Mk-IIの原案の一つであると思われます。FAガンダムのデザインを踏襲しているのがよくわかりますね。

ゼータ試作ヘッド
 Zガンダムの頭部案。右はプロトZ、左はガンダムMk-IIIに流用されてるということがよくわかりますね。

シャトルガンダムと初期ゼータ
 大河原氏による「シャトルガンダム」と藤田氏によるZガンダム決定直前稿。シャトルガンダムは上記の大河原ガンダムの改稿版であると思われます。背中のフライングアーマー状のものの上に仰向けに寝るだけの豪快な変形をします(笑)。そのフライングアーマーの外側にロケットを装着することで、スペースシャトルのように打ち上げられるようです。「灼熱の脱出」のエピソードはその名残?
 ちなみにシャトルガンダムはホビージャパン別冊で立体化され、設定も与えられてたりします。

プロトタイプハイザック?
 大河原氏によるザク系と見られるMSのラフ。基本的にはハイザックのベースになったんでしょうけど、頭部デザインなんかはどちらかというとマラサイ系ですね。これをRX-106とするのはさすがに無理があるので、エリオット・レムが終戦時に設計した06R-2の5倍以上の性能をもつザクというのがこれか?(笑)


 以上です。個人的には、キャラの初期設定が非常に興味深かったですね~。ファってメインキャラじゃなかったんですね。それをメインヒロインにする新訳ってのは無理があるよなぁ。エマがアムロと絡むキャラであったり、レコアがシャアと反目する理由がシロッコではなくカミーユだったり、ハヤトが死ぬ予定だったり、アムロが「地球の重力に魂を引かれた人間」だったり、ハマーンもシロッコも超人だったり(笑)。つーかメラニーの設定はヤバいだろこれ…。
 あとジャミトフが新訳で「総裁」と呼ばれていた理由もわかりましたね。まぁ、ジャミトフじゃないんですけど。戦略戦術大図鑑のハイマン将軍ってこのアンム・ハイマンだったりして?
 シロッコの設定は初めから解明させる気がなかったみたいですね。謎は謎のまま、というキャラだったわけですか。しかもクルーゼ的なキャラだったのかな?とりあえず機械ではないけど、人為的に作られた存在っぽいです。

 ベル・チルみたいにこの初期設定を生かしたifのZガンダムというのもちょっと見てみたくなりましたね。サイドストーリーオブZとも違うみたいだし。
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コメント
コメント
ジェリド特攻の回大好きです。確かにタイトル的に死亡フラグなのに死なないのはそういう理由だったのか。 ファンに反対されて死なせなかったのにラスト簡単に死なせたのとか(笑)
2008/12/06 (土) 04:41:37 | URL | ロウ #IiDXMSpQ[ 編集 ]
メラニー会長はユダヤ再興をねらっていたのですね。
シロッコは人間じゃないしこの設定を取り入れたらZは今以上にダークな作品になっていたこと間違いなしですねw


2008/12/06 (土) 18:05:50 | URL | クレア #I4t1ZHtI[ 編集 ]
メラニーの設定は非常に毒々しい内容ですね。前々から勝手にユダヤ系なんだろうなとは思ってましたが…

ウォン・リーはどう考えても華僑ですしね。

>地球連邦政府総会は年に1度行われる。連邦の議員と要人が集う

要人だったら出席できるんですね。
2008/12/07 (日) 01:37:17 | URL | R.M #-[ 編集 ]
>ロウさん
まぁ最後は人員整理で全員殺さなきゃいけなくなりましたからね(笑)
でもジェリドが死んでたら、フォウ再登場もなかったかもしれませんし、
Zガンダムはかなり当初の予定と変わってるんだなぁというのがよくわかります。

>クレアさん
アムロもハヤトも死んでたっぽいですし、シャアも死にそうなんで、
相当ダークな作品になってたかもしれませんね。
その一方で、カミーユは壊れずに終わったっぽいので、ある意味ファースト的な結末になったのかも知れませんが。

>R.Mさん
メラニーはちょっとストレートすぎる設定ですね。
そういう民族的なものを旧世紀から引きずっているというのも、ガンダム的にどうなのかなと思いますし。

連邦総会は単純な議会とはまた違うんでしょうね。
やっぱりモチーフは国連総会なんでしょうけど。
2008/12/07 (日) 21:46:52 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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