がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
グレートメカニック.DX6
 ちょっと前まで「グレートメカニクス」だと思っていました。DXになってから気づきました。アルファベットの方しか読んでなかったせいかなぁ。

 というわけでグレメカDX6です。メイン記事は「今だからこそZガンダムという作品を振り返る」。ほうほう、Zガンダムを研究してばかりの最近の自分にはクリーンヒットっぽいじゃないですか。どれどれ…と立ち読みしてみると、「ガンダムMk-IIはなぜ使われ続けたのか?」とか「U.C.0087年代の政治関係」とか、あれ?なんかうちでやったようなネタがちらほら…と(汗)こりゃどういう内容になってるのか確認せねばなるまい、ということで購入しました。
 まぁ内容に関してこちらとかぶっているというか、パクったか?と思えるようなものはなく、単なる自意識過剰でしたというオチにもできるんですが、とはいえ、着眼点があまりにも似ているところがあるので、まぁ参考にしたものの一つには入っているのだろう…と思っています。グレメカさん見てるー?(笑)

 まぁ類似してるという意味で言えば、むしろ「プロが同じネタをやるとこうなるよ」という見本を見せていただいた気がします。やっぱり違いますよ、そりゃ。特に作品の背景とか、確かな知識が必要になる部分はやっぱりレベルが違いますよね。それに考察的な部分でも多角的な視点というところが抜きん出ているかな?とか。

 そんなことも考えながら、中身の話をしたいと思います。

○グリプス戦役を駆け抜けたモビルスーツたち
 戦後で軍事費に予算を割けない状況にもかかわらず新技術の開発が盛んだったことに対して、「だからこそ、予算を引き出すために特別な機種ばかり開発していたのではないか」という推測を投げかけています。通常機を量産するよりもコストパフォーマンスに優れる、あるいはそれ以上の戦果を挙げられる、という名目(実際に完成した機体がそうである必要はない)で予算を申請していたのだろう、ということですね。そうやって予算を確保しながら、適当に試作機を作っておいて新技術の開発に集中する、という時代だったから、無駄にスペックの高いわけの分からない駄作機みたいなのばかりだったのかもしれませんね。
 一つ気になったのが、「アクシズはガンダリウムγやサイコミュなどの技術をアナハイムに提供する代わりに資金を得たのではないか」という推測。ガンダリウムγがシャアを通してアクシズからアナハイムに流れたのは確かですが、その対価をアクシズが得ているのか?というところには疑問符がつきます。そうであるならば、シャアは元々、アナハイムと取引するという目的もあってアクシズから派遣されてきたことになりますが…。そうなると、アクシズは初めから地球圏に戦乱の種を撒いて、エゥーゴみたいな組織を煽っておいた上で地球圏に戻ってくるという目論見があったのかもしれません。
 それはそれでとても面白いのですが、そうだと言える根拠となる設定とかがあるのかな~、という点で気になりました。ガルスJは全天周モニターとかムーバブルフレームといった地球圏で発達した技術を使用している機体ですが、それは地球圏に留まっていたジオン系の技術者がもたらしたもので、アナハイムとの組織対組織の取引によるものではないとされていたと思いましたし。ただ、アクシズがどうやって経済的に成り立っていたのか、というのは考える価値がありますね。

 シロッコが3機(メッサーラ以外という意味)のMSを試作した理由については、「独立勢力として行動する場合を想定した、最小戦闘単位」を作るためという結論を出しています。これは確かに謎なんですよね~。後々の量産を企図しているとは思えませんので、そういう意味ではワンオフ機で最大限の効果を出そうという意図とも取れますが、単純に技術試験機という側面もあったでしょうし。シロッコはその辺の量産機には乗りたくないと思っていそうですし、自分のための機体は自分で作る、という気持ちはあったでしょうから、あくまで(一般の兵士ではなく)自分と、その腹心のための機体、というイメージはもっていたかもしれませんね。これはいつかネタにしよう。

○U.C.0087年代の政治関係
 一年戦争は総人口の半分が死滅したわけで、「100億人規模のインフラをもつ国家に、50億人程度の人間しかいない世界」と表現しています。そこから、「税収も半分になった国が戦争の再建費を出さなければならないというのは相当な経済的負担であり、軍事費も削られたに違いない。しかし、戦争が終わり、残ったジオン残党の勢力も当初のジオン軍に比べれば一割程度に過ぎないだろうから、連邦軍の軍備も同様に減らしていわけで、軍事費が削られてもあまり問題はなかっただろう」と続きます。
 ただ、一つ気になったのは、戦争で減ったのは人口だけではないだろう…ということですね。インフラ自体も破壊されているわけですし、コロニーも減って地球の大陸にさえ穴が開いたんですから、決して残った人口の倍のインフラがあったわけでもないだろう、と思います。戦後の復興というのも、残った人口の分だけでいいわけなので、そこまで火の車ではなかったかなと思います。

 さて、軍事費が削減されることは政府としては問題なくても、軍の当事者はたまらないわけで、どうにか予算を減らされすぎないように奮闘したいわけです。そうした目的(も含めて)で設立されたのがティターンズだったのだろう、としています。軍の内外を問わず、軍事関係の利権を得ていた人間に都合がいい組織として作られたのではないか、ということですね。もしかしたら、ジャミトフが経済的に地球を追い込むことでエリートを地球から追い出そうとしている、というのも、ティターンズが設立された時点ですでにある程度達成されていたのかもしれません。ティターンズが予算を取れば取るほど、政府はそれ以外の予算を削る羽目になり、苦しい台所事情を強いられるわけですからね。

 一方のエゥーゴは、一年戦争で減った人口の大半がスペースノイドであり、選挙や議会の観点でアースノイドに比べて集票能力が大きく減ったことで苦しい立場になっていることから、実力を行使してでも連邦の主流派になりたい、という人たちが集まって結成した組織なのではないかとしています。それに加えて、ティターンズに擦り寄る地球系企業に対抗したい月面企業の目論見も加わっていると。
 また、そんなエゥーゴが連邦軍内部で独自に勢力を広められたのは、ティターンズも結構非合法的手段を用いて軍備を整えているので、追求できなかったからだとしています。政治生命を賭けて木星船団の予算を流用したブレックスですが、当のジャミトフも似たようなことをやっていたのですぐに追求されることはない、ということがわかっていたからこそ、実行できたのかもしれません。
 このあたりの考察は秀逸で、これから自分がやろうとしていたこととかなり重なっているんですよね~。これも踏まえて、「エゥーゴVSティターンズの裏側」という記事を考えているところです。

 アクシズについては、現状としては小国として周囲に認めさせ、維持することを目的としていたのではないかとしています。ちょうど北朝鮮のように。ZZでジオン共和国との連携が取れるまでは、そういう選択肢も考えられていたかもしれませんね。
 また、ティターンズはジオン残党脅威論を振りかざして予算を獲得している組織ですから、そのアクシズが実際に戻ってきてしまったことが、苦境に立たされる要因の一つとなってしまった、ということも書かれています。そこで「エゥーゴどころじゃねぇ!まずはアクシズをぶっ潰すぞ!」という雰囲気にならなかったというのは、所詮アクシズはその程度の組織であったということであり、「あれ?ジオン残党ってたいしたことなくね?」と連邦に思われてティターンズの存在価値がなくなってしまうということになった、ということでしょうか。ダカール演説をカットした劇場版では、「カイレポ」を無視するのであればそういう形でティターンズの権勢が鈍っていったとも考えられるところです。

○シャア・アズナブルin Z GUNDAM
 以前シャアの考察をやっていた方と同じライターによる、クワトロ・バジーナ編。前回のが非常に面白かったのですが、今回もなかなか。
 一年戦争後のシャアの目的は、「モビルスーツのパイロットとしてのびのび生きたい」とされています。家柄を捨て、復讐を果たし、さてこれからどうやって食っていこうかと思ったときに、何が残されているかといえばMSの操縦技術だけですもんねぇ。ジオン軍時代の組織を渡り歩いた手際のよさを考えれば、何だって出来そうな気もしますが、それも復讐というモチベーションがあったからで、それが終わってしまって、「もう、いいや」と思ったのかな、とは思います。
 このライターさんにとって、シャアというのは「過去の自分を捨てたい人」というイメージなんだろうな~と感じました。まぁ、名前を何度も変えてるからねぇ。だから、シャアという過去を捨ててクワトロという名前になったのに、周囲にシャアであることを期待されたりシャアと呼ばれてしまったりすることを苦痛に感じている、というスタンスで文章が続きます。しかし、シャア最大のミスは、両親が殺された後のカミーユに「シャア・アズナブルという人のことを知っているかな?」と言ってしまったこと。そのせいでいつまでも自分はシャアだと宣言できなくなってしまい、カミーユに殴られるに至る…と。劇場版だと自分からシャアのたとえ話をしたわけではないので、殴られずに済んだというわけか。
 クワトロ時代の彼が、シャア・アズナブルあるいはキャスバル・ダイクンを期待されることを拒んでいる、というのは大抵の方がもっているイメージだと思いますが、その一方で「やっぱり俺はシャアなんだぜ」という気持ちがあったから、「シャア・アズナブルという人のことを知っているかな?」という言葉に繋がる、というところまで広げたのがさすがだな、と思いました。自分の正体や真意を常に隠しながらも、自分は自分であるという強い自尊心を持っている人物が、シャア・アズナブルってことですかね。自分を知られたくないけど、自分の望まない役割は与えられたくない。誰にも干渉されないで自分の思い通りに生きたい、ということか。だからこそ、家柄や名前、名声といったものにとらわれずコミュニケーションが取れるニュータイプに特別な気持ちがあったのかもしれません。

○内田健二氏に聞くZガンダムの真実
 TV版Zガンダムのプロデューサーだったサンライズの内田社長へのインタビュー。結構初めて聞くネタが多くて、面白かったです。個人的に印象的だった内容を箇条書き。

・企画段階で、スポンサーから「アムロとシャアの息子が戦う話はどうか」と提案された
  →ウッソがシャアの子孫になりそうだったのも、同じスポンサーからの提案か?
・主役ガンダムを変形させると決めたのは内田氏。バンダイはむしろ反対した(MSVが売れていたから)。
  →ここでバンダイがもっと頑張っていれば、ファーストファンが離れなかったかもしれない(笑)
・富野監督は、キャラクターの個性をMSに反映させることを目指していた
  →ジェリドの個性はどこへ…。
・MSは学生にアイデアを出させて、それをプロに仕上げてもらっていた
  →永野メカの息がかかっている機体以外は、もしかしてみんな素人案?
・監督と対等にキャッチボールできる脚本家を用意できなかった
  →Zガンダムがいまいちだった最大の要因でしょうね
・お話作りに関しては、富野監督は長距離ランナーではない
  →すごく同感。カットのつなぎの整合性にばかり終始して、全体の構成がダメダメだった新訳がその最たる例ですね
・シリーズ構成が別にいたら、また違った作品になったかもしれない
  →まさにその通りですね。Zガンダムにもっとも欠けていたもの、それがシリーズ構成か。
・Zガンダムの後番組は、全く別の作品が企画されていたが、バンダイの意図でZZになった
  →ガンダムじゃなきゃプラモは売れない、というのはガンダム以外のHGやMGが証明していますからねぇ。それも中身次第、というのを今後コードギアスが証明できるかどうか。

 Zガンダム関連のネタはこんな感じです。あとはOOセカンドシーズンのインタビューがありましたが、これは読んで見てください…ということにしときます。他人が作ってる本に思えないので(笑)一応宣伝してみる。

 そういえば、ガンダムMk-II初期稿のマスクのデザインがストライクノワールとほとんど同じでした。参考にしたのかな。
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コメント
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ガンダムコレクションかなんかのミニブックにボリノーク・サマーンの量産計画があったとか書いてあったような、なかったような・・・。
どちらにしてもあのMSなら少数生産されるだけだったでしょうが。

2008/09/27 (土) 18:03:23 | URL | クレア #I4t1ZHtI[ 編集 ]
>その対価をアクシズが得ているのか?というところには疑問符がつきます

少なくとも、リニアシート技術とかとは技術交換だったハズ(ガザ、キュベ等初期機体でも採用)。MVFは帰還技術者経由(ガルス以降)だけど。

>後々の量産

ジ・オに関しては量産計画説(デザートOP追加シナリオデータブック)があります。ブレッダの可能性が極めて高く、実際ブレッダにはジ・オ準拠の頭部が存在しているとかいないとか(コトブキヤガレキに付属)。

ガンコレ確認したら、ボリサマも量産計画あるね。
「ジオンの再興」で登場する機体なのかもしれない。両機とも、ネオ・ジオンにおいて実現しているのが歴史上の皮肉ですが。
2008/09/27 (土) 19:33:58 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
あまり内容とは関係ないかめでしが最近
文庫サイズで
ガンダムキャラクター解説本と名機体解説本が売ってました
2008/09/27 (土) 19:44:06 | URL | ロウ #L9ACpnHw[ 編集 ]
>クレアさん
ガンコレですか。ちょっと店を当たってみることにします。
少なくとも連邦軍に採用されることはなかったでしょうね。競合機種もあるし。

>とっぱさん
ブレッダってジ・OIIの量産型で、
アクシズに流れたジュピトリスの開発陣が独自に開発したって感じですよね?
デザートOPのそれもシロッコのジ・Oではなく陸戦用のジ・OIIだったのでは?
シロッコが量産を考えていたかどうかと、ジュピトリスのジオン系技術者がネオジオンで開発した量産機かでは、だいぶ違ってくるかなと思います。

>ロウさん
ガンダムキャラクター列伝とガンダムMS列伝ですね。
MS列伝の方は一応購入したのですが、
アニメにおける描写の解説の域を出ていないので、途中で読むのをやめてしまいました(汗)
2008/09/28 (日) 12:49:51 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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いつもUmikaze Blogで良質なダイターン3レビューを書いてる同時、 最近、富野由悠季監督のデータベースなるものだからtominoは・・・にも 参加し...
2008/10/26(日) 14:35:22 | TOMINOSUKI / 富野愛好病
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