がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
機動戦士ガンダムUC 5巻
 気がつけば一ヶ月以上経過していたという現実。漫画とは情報量が違うよなぁ。これで連載3か月分なんだもんね。

 内容としては、纏めるとおっこれは面白くなってきたと思いながら、えぇ~と思うところもありつつ、さすがに盛り上げてくれるなという印象です。

 正直、リディのほうがよっぽど主人公だなというのが現状の感想なのですが、それはそれとして、どうもこの作品は地球連邦政府というものの根本的な正体を描こうとしているように感じました。そういう作品だとは全く思っていなかったので、これは面白いなと。Zガンダムが踏み込むべきだったところに踏み込もうとしている、という意味でもなかなか興味をそそられる展開です。
 ただ、なんか元凶が超保守勢力らしいというのがなんとも…ブルコスかよ!?という感じで。ここでもSEEDとの共通点が見えてしまいました。まぁ、ブルコスみたいなカルト組織ではなく、もっと大きな問題を抱えているようですし、決してそれが絶対悪だというわけでもなければ、そこにメインキャラがほとんど絡まないというわけでもないので、今後どう描くかで評価はいくらでも変わると思いますが、ちょっと風呂敷を畳めるのか心配になってしまいました。ティターンズとの関係とか描いてくれると嬉しいんだけどな。
 とりあえず、リディパートの方がずっと面白いぞ、と言ってみる。ミネバは最終的にはバナージとくっつきそうなんですが、どうなんでしょうねぇ。マリーダは悲劇のヒロインフラグだからなぁ。

 一方のバナージパート。ユニコーンガンダムが極めて恐ろしいものという描かれ方をされていて、それに対し恐怖感を抱いているバナージの気持ちは理解できます。まぁ、抽象的な表現をせずとも、またマリーダにやったようなことをしてしまうかもしれない、という直接的な感情でも良かった気がしますが。しかし、EXAMだよなぁ。やっぱりブルーを知らないで書いてるんだよね、これ。
 にしてもアイザックをよくもこう活躍させようと思うよなぁとか思ったりして。ネオジオンで保守が可能だったってことは、ジオン系のパーツと民生品(アナハイム規格?)で十分対応できたってことなんでしょうね。やっぱりハイザック系列はジオン系工場での生産を前提としていたのかなぁ。
 正直ガエルがどんな人だったのかよく覚えていないのですが、アルベルトがバナージの兄だったっぽいというのはかなりびっくりしました。リード中尉がアムロの家族だったようなもんじゃないか、とか。まぁ、どうもカテゴリーF的な「認めてもらえなかった者の悲しみ」を背負ったキャラのようですが。認めてもらえている主人公=バナージとの対比のキャラなんでしょうね。そういうキャラだとは思えなかったわ、序盤の展開からは。
 そして不殺に走り始めるバナージ。正直宇宙世紀でそれは勘弁願いたかったのですが…まぁ周りにそれを咎める人がいるし、描写としてもそれが矛盾であると自覚しているようなので、実は「一度不殺をやらせておいて、後でそれを否定するSEED等に対するアンチテーゼ」だったりするのかもしれませんが、現状はプロットがそうなったから仕方なくそうしたという気がしないでもないです。いや、それこそ「マリーダにとんでもないことやっちゃったから」っていう恐怖が裏にあるのは分かるんですけどね。少なくとも青臭い人道主義でやってるわけではないと。

 にしても、シナンジュが9時間かけてレウルーラから軌道上まで飛んできたってのはすげぇ描写だな。まぁνガンダムが月から直接ベースジャバーで戦場に行ったりしましたけど。この頃のMSの航続能力は目を見張るものがあるようです。
 そのシナンジュが来た上でも、まだ不殺を貫こうとして混乱していくバナージ、そしてその目を覚ますダグザさん。SEEDに確実に足りなかった大人の姿がそこにありました。特務隊のプロとして手持ちの道具だけでシナンジュのメインモニターを潰した様はカッコよすぎでしょう。その後のウッディさんのパロディはどうかと思いましたけど(フロンタルだけならともかく、バナージもアムロと同じ台詞を言っちゃうのはどうかと…)。ウッディさんは無駄死ににしか見えないのに、ダグザさんはすげぇカッコよく見えるのはそこにいたる背景描写の違いなのかな。
 そしてそこからの盛り上がりは見事としか言いようがありません。福井氏は一度物語が加速すると文章のテンションがかなり変わりますよねぇ。あの、圧倒的な戦闘力を見せ付けたシナンジュを、追い詰めようとしているユニコーン、そのまま大気圏に突入していくさま、ガランシェールを撃とうとしたバナージを止めるギルボア、救助の望みをアルベルトによって断たれるバナージ、という流れはなかなかの見ごたえでした。

 それにしても、どうも地球連邦政府の成立は、過去の宗教問題からの解脱というのもテーマに含んでいたようですね。福井氏なりの宗教観というのがかなり前に出ているように感じました。でも、これって日本人だから書けるものだし、日本人だから読めるんだよな。欧米の人たちはこれを読んでどう思うんだろうか、とか思います。
 全能者としての神の名において統治していた旧世紀と違い、宇宙世紀は人間が人間の名において治めている時代なのだと。あえて神のポジションを指すのであれば、それこそが連邦政府という組織であり、ラプラスの箱だった、ということなのかな?そのあたりの思想が、ニュータイプ抹殺とか、ジオン根絶という発想に繋がっているようではありますが。

 なんにせよ、設定面は同人レベルだと思っていたところになかなか深いテーマが出てきたので、ちょっと見方が変わったのがこの巻だった、ということになります。しかし、これをそのままアニメ化してもユニコーンが主役機としてのカッコよさを見せるのは難しそうだなぁ。
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>しかし、EXAMだよなぁ。やっぱりブルーを知らないで書いてるんだよね、これ。

福井氏は小説版ブルーの解説文を書いていましたから知っていますね。
その小説版EXAMとNT-Dの描写がよく似ている事から割と意識しているんじゃないでしょうか?
2008/09/08 (月) 02:26:45 | URL | ゼロウ #-[ 編集 ]
>福井氏なりの宗教観というのがかなり前に出ているように感じました。

前にも書きましたが、どうもその宗教観が富野御大の宗教観と合ってない気がするんですよね(笑)

ユニコーンはカッコ良さよりも、「十字架を背負って壊れる運命」にあるような気がします。
この匂いが違和感の原点な気がしてなりません(笑)
2008/09/09 (火) 02:03:50 | URL | 陰鏡 #nL6A2.tM[ 編集 ]
>ゼロウさん
そうか、文庫版で解説してましたね。
むしろ「そのネタいただき」って感じなのかもしれませんね~。
福井氏なりのEXAMって意味もありそうです。

>陰鏡さん
富野監督からすれば、「それは違う」って感じでしょうね。
宇宙世紀の成り立ちはそうじゃないと思う、とか普通に言いそうです。

ユニコーンはブルーよりも禍々しさを強調されてるのがなんとも。
どっちかというとエヴァに近いのかなぁ、なんて思います。
2008/09/09 (火) 23:07:09 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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