がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ガンダムとジムの相違点を徹底的に比較する
 ジムはガンダムの量産型、というのは当たり前の事実なのですが、実際のところ、ジムを量産型ガンダムと呼ぶには、やや機能に違いがありすぎるように思えます。いや、意外とほとんどガンダムとジムは相違点が少なかったりするのか?それとも、78と79というように型番が違うあたり、逆に割と違いが多いのか?
 それを確かめるために、改めてガンダムとジムを比較してみることにしました。

1.外見
 ガンダムとジムの外見上の違いは、「頭部」「腰」「膝」に集約されています。逆に言えば、それ以外はガンダムと同じなのです。まあ、あとはせいぜいサーベルの本数くらいでしょうか。

(1)頭部
 ガンダムとジムの最も顕著な違いです。ガンダムの頭部は「デュアルアイ」「額にアンテナ」「側頭部のインテーク」が特徴で、ジムの頭部は「カメラアイ」であり額のアンテナと側頭部のインテークはありません。あとは、マスク部分の形状ですね。ガンダムはへの字のインテークがありますが、ジムにはありません。
 まず、目に当たる部分の相違点ですが、一般にジムのカメラアイはガンキャノンと同型であり、デュアルアイよりも視界が広いと言われています。では、逆にガンダムのデュアルアイは何に優れているのかというと、一般に双眼は立体的な情報の把握に優れていると言われますので、空間認識能力はガンダムの方が高いのだろう、と思われます。とはいえ、ジムもカメラの中は双眼というのが最近の解釈なのが痛いところです。MGインストによると機能もガンダムとほぼ同等で、データ収集用のサブシステムが簡略化されている分バルカンの装弾数が増えているとしていますし、カメラ式になっているのは単純にコストダウンのためでしかないのかもしれません。まぁ、とりあえずジムのカメラアイのほうが、視野が広いことは確かということにしておきます。センサー有効範囲もジムの方が上ですしね。なお、MGインストによると、ガンダムのデュアルアイは「一説には視差による計測も可能」という記述があります。またバンダイミュージアムの設定では、デュアルアイは「ステレオ式測距儀」で、目標との距離を測るものとしています。ガンダムは距離の把握に優れ、ジムは視界の広さn優れるということでしょうか。
 もう1つがアンテナですが、たぶん通信用なんでしょうけど、「ガンダム大事典」だとジムがガンダムから省略された点の一つに「遠距離レーダー」というのがありますので、レーダー機能も果たしていた可能性があります。ただ、ジムは集団戦闘に特化しているから、通信能力は近距離に絞られているという記述がありますし、やはりアンテナのあるガンダムは、ジムより通信・索敵能力が高い、ということなのだと思います。それにしてはセンサー有効半径はジムに劣るんですが、それを考慮すると、ガンダムはジムよりも通信能力の精度が高い、ということになるのかな。ミノフスキー粒子下を前提としている兵器ですし。ガンダムが優れているのは、距離ではなく精度だと。その理由は、コアファイター、Gパーツとかホワイトベースとのシステム的な連携運用を想定しているから、かな?
 そして、側頭部とマスク部のインテーク。これが何を意味しているのかははっきりしていません。F91のように冷却が必要なコンピューターが搭載されている可能性もありますが、少なくとも教育型コンピュータはコアファイターにあるはずなので、頭部にそこまで重要な何かが搭載されているのかは、はっきりしません。MGインストによると、ガンダムの頭部には教育型コンピュータの負担を減らすためのコ・プロセッサーフレームとしての機能があるそうなので、その辺が理由でしょうか。ジムはあくまでコクピット部分がメインコンピューターで、頭部はそれを補助するものになるわけですが、ガンダムの場合、頭部にもメインコンピューターに匹敵するものが搭載されているということですね。なお、バンダイミュージアム設定では、マスク部には頭頂部センサーで集めた情報を処理するユニットが収められていて、赤いあごの部分はそれを取り出すためのコネクタになっているそうです。

(2)腰部
 ガンダムの腰部はジムに比べて余分なパーツがあります。股間のボックスは大気圏突入用のシステムが格納されていることが明らかになっていますが、そのほかに腰部フロントアーマー、サイドアーマー、リアアーマーにそれぞれボックスが追加されています。これは昔の設定では「予備動力ボックス」なんて言われていたようです。ガンダム・センチュリーでは「出力強化用の補助システム」と表現されていますね。現在の設定では「ヘリウムコア」とされているようです。基本的には、ガンダムの方がジムより出力が高い理由はここにあるということなのでしょう。MGジムのインストでは「RX-78が腰部に装備していたヘリウムコアやプロペラントタンクなどを内装」という記述があるのですが、プロペラントタンク…?(汗)
 なお、MGガンダムインストによると、前後の腰アーマーのボックスは「コンバーターシステム」、サイドアーマーのボックスは「サブスタンスコントロールシステム」と呼称されています。コンバーターシステムは変圧器ですが、サブスタンスコントロールシステムは「物質変換装置」?うーん…とりあえずビーム兵器を使用するための補助システムというのは今も昔も同じだと思います。はい。
 ちなみに後期型ジム系は、どれも股間にボックスを持っていますが、これは大気圏突入システムではないと思いますので、この部分でジェネレーターの出力アップを実現しているのではないかと思います。

(3)膝
 ガンダムの膝部分は、ガンダム・センチュリーでは「冷却システム」と呼ばれています。腰のシステムと合わせてビームライフルの運用を可能としたようですので、これもビーム兵器のドライブに関係しているもののようですね。何で膝にそんなものが必要なのかはよくわかりませんが。
 また、パワードジムが膝に大型のショックアブソーバを搭載していたことを考えると、ガンダムもジムよりはショックアブソーバの性能が高かった可能性もありますが、これは推測でしかありません。
 あぁ、そういえばガンダムは膝よりもふくらはぎのダム機構のほうが重要であるというバンダイミュージアム設定もありますので、実は膝よりもその反対側のほうに意味があるのかもしれません。ちなみにふくらはぎのダムというのはガスを貯める部分のことで、ここで貯めて一気に爆発させることで高いジャンプを可能としていたとされています。それを考えると、ガンダムはジムよりジャンプ力が高い、ということになりますね。地上でのジャンプ力なんてそんなに関係ないもんなぁ。

2.スペック
 ガンダムとジムの公式スペックを比較すると、以下の通りとなります。
     ガンダム  ジム
出力   1380kw  1250kw
推力   55500kg  55500kg
センサー 5700m  6000m
 出力の違いは単純に融合炉の質が違うというよりは、やはり腰部ブロックの差という気がします。しかし、MGインストによるとジムはヘリウムコアが削除されているのではなくコアブロック部分に内装されているだけということですから、ジムの方が出力低い理由は腰部ブロックにあるのではなく、単純に融合炉の出力がガンダムより低いだけという可能性があります。何故そんなことをしたのかと言えば、コストダウンと、ガンダムの出力は過剰であるという判断だったんでしょうかね。その割に後期型ジムは出力がガンダムと同等という以上ですので、やっぱりコストダウンの意味合いの方が強いのかな。
 推力は全く同じです。ということは、全く同じ推進器を搭載しているということでしょうね。センサー有効半径については頭部の項で触れている通りです。

3.機能その他
 外見に表れない部分でのガンダムの、ジムとの最大の違いと言えば、やはりコア・ブロックシステムと、装甲材がルナ・チタニウムであるという点でしょう。

(1)コアブロックシステム
 コアブロックがデータ回収用の脱出装置であるというのはもはや定説ですが、これは教育型コンピューターを含めた、データの保存機能があることを意味しています。また、コアファイターに変形するための可変機構、飛行のための翼と推進器がある分、兵器としてはかなり無駄があります。
 ジムは、コアファイターを内蔵しない代わりに専用のユニットを内蔵し、ここを換装することで陸戦・空間戦の仕様変更が行えるという設定になっています。主に冷却系の換装ってことになるんですかねぇ。というかガンダムはどこをいじれば陸戦・空間戦の区別になるのでしょうか…。

(2)ルナチタニウム
 ルナチタニウムは高価だが対弾性が高い、というのが基本設定です。重量に関してはジムの方が軽いので、特別軽量な金属と言うわけではなさそうです。でもルナチタニウムは軽いって設定があるんですよね…。一応、ジムにはない部品をたくさん内装しているガンダムですので、ジムと同じ装甲材であれば、もっと重くなってしまったのかもしれません。
 そう考えると、当時はまだ高価で量産はほぼ不可能だったルナチタニウムがわざわざガンダムに採用されていたというのは、テスト的な側面だけではなく、ルナチタニウムの重さでなければ、必要な重量スペックを達成できなかったという理由があったのかもしれませんね。

4.まとめ
 というわけで、これまでの比較をまとめてみます。まず、ジムと比べてガンダムが勝っている(追加されている)機能。
・他機種との連携のための通信機能
・目標との距離を測る高い観測能力
・教育型コンピュータ補助のための頭部コンピュータ
・大気圏突入システム
・高出力
・ダム機構を利用した高い跳躍力
・コアブロックシステム
・ルナチタニウム製の装甲

 なんつーか、どれも「なくても困りはしない」機能ばっかりなんですね。ジムはガンダムから実験用の余剰装備を排除した実戦用の機体、というのが全てのような気がします。
 重要な機能としては、やはり「ビームライフル」と「ルナチタニウム」という矛と盾なわけで、まさにガンダムがザクに対して実戦で優位に立てていたのはこの点なんですよね。それは、ジムに対しても優位な点だったと言えます。

 逆に、ジムの方が優れている機能。
・視界の広さ
・バルカンの装弾数
・陸戦/空間戦への換装の柔軟性
・出力アップの拡張性(コアブロックに内装された分さらに腰部に補助システムを装着可能)
・コストパフォーマンス

 こんな感じでしょうか。ジムの方が実用性が高いのがよくわかると思います。

 というわけで、結局のところ…
ガンダム:コストを度外視した実験機。必要以上の機能を持ち、データ収集に特化している。
ジム:ガンダムから実戦に不要な機能を取り去った量産機。
 ってことなのかなと。ガンダムとジムの違いというのは、大別すると「攻撃力&防御力」と、「実験用の装備とそれに副次する機能」ということになるわけで、そのうち攻撃力は後期型ジムですでに改善され、防御力はビーム兵器の普及であってなきが如しものとなったことを考えると、純粋な戦闘力においては大差なかった、という結論になるんじゃないかと思います。ただ、アムロはガンダムのその余分な機能がなければ生き残れなかったわけで、そういう意味では奇跡的な伝説になってもやむを得ない、ということでしょう。

 もっとも、今回無視した「ガンダムとジムの同じ部分」が、ジムにおいては低価格の粗悪品に置き換えられている可能性は否定できません。ガンダムは8機作るのに余剰パーツで陸戦型ガンダムを20機以上組めるほど部品を選別していたわけですから、当然ジムよりも基本スペックで上回っていたと考えることができるのです。
 そういう意味では、ガンダムがジムに優れていた点の一つに、「稼動効率」というのが挙げられるのかもしれませんね。試作品でありながら、戦力の一旦として実戦に投入され、3ヶ月間大きな不具合なく戦い抜いたわけですし。
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コメント
コメント
関係ないんですけど、パワードジムの「ショックアブソーバー」って踝のアンクルガードの事だと思ってました…。
形状もGP-01に似てるし、そのテスト(またはGP-01からの技術転用)で装備してるものだと…
2008/08/26 (火) 23:30:06 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
ガンダムは「チューニングされたジム」っていう説を唱えております。
ジムの試作機ではなく、ジムの原設計からチューニングされたMS。
で、原設計に最も近い形なのが、08小隊に出てきたサンダースの宇宙ジム。
ジャブローでいっぱい作られたのは、特定の作戦に特化して機能を絞った簡易仕様。この仕様は、パーツの変更でサンダースジムとほぼ同一のもとするコトも可能・・・みたいな。

この原設計の存在(実機は製作されていない)を前提とした「プロトジム仮説」を整理中なんですが、コレが完成すれば、肥大して収拾つかなくなってきてる設定群を上手く纏めるコトが可能になるはずなのれす!

最近、脳の調子が悪いので、オレ内でも収拾つかなくなってきていますが・・・
2008/08/27 (水) 00:04:00 | URL | 叡天 #-[ 編集 ]
>ガンダムは8機作るのに余剰パーツで陸戦型ガンダムを20機以上組めるほど部品を選別していた

今、GREEでワイワイガヤガヤこの辺りの工業製品のパーツに求められる精度の話で盛り上がってます(笑)

で、結論から言うと「そんな工業製品はあり得ない」ってことでしょうかね(笑)

GREEの方の話がまとまれば、私のblogで披露しますけど♪
2008/08/27 (水) 03:03:06 | URL | 陰鏡 #nL6A2.tM[ 編集 ]
ガンダムの頭部
なるほど「たかがメインカメラ」だけじゃなかったんですね(笑)。
2008/08/27 (水) 10:48:15 | URL | 囚人022 #TJwDdEqg[ 編集 ]
うろ覚えですが、小説版のガンダムに、模擬戦闘後のアムロが「GMの方が射撃精度が高い」と驚くシーンがありました。近距離のみだったかな?
ちなみに「その他はガンダムの方が圧倒的だった」とも書いてありました。
ブライト曰く「GMはひどいデキだ」とも・・・。

小説版のことなのでいわゆる正史ではないし、富野さん本人がそういった設定なんて気にしていないかもしれませんが、一応。

個人的にはゲーム内でのGMのあまりの弱さには納得がいきません。
もっと強いはず・・・
2008/08/27 (水) 11:17:23 | URL | 通行人 #jDCNsbos[ 編集 ]
ジムは量産型ガンダムなのだろうか?
系譜的にはそうなりますが

ガンダムセンチュリーにツノも膝ブロックも腰廻り装備もない(初期試作型って言うんですかね?)物がありますが
アレが原型で、ジムの量産が計画されてるならわかりそうな感じですね。

以降のver.-1,-2,-3はテストヘッドとして機能付加や改善がほどこされてるものでしょうから其れこそジムとはなれてしまってるんでしょうね。

さてここで
試作品と量産品の差てなんでしょか?ということですが
試作品が目指してるのは目標のスペックの実現で
実験の中で様々な部品や機構を入れ替え差し替えしていく構造的に複雑なもの(様々な事象への拡張性高さがウリ)だと思いますが

量産品では試作品で機構やバランスは確立されてますので、「目標スペック近似値を保ったままでの簡略化」に重点が置かれていると思います。

なのでジムとガンダムの差って外見上伺える装甲形状の差より内部機構に随分差があるんじゃないでしょうかね?

最低でもジムの場合「設計上」は試作品のスペック近似値を目指してるんじゃないかと(笑)当初計画では(爆)

(アルミ物ブロックからの削り出し多ポジションステップキットと
STDの鋳造1ポジションステップの差とか

フルアジャスタブルサスペンション(プリ/圧/伸)と調整機構なしのものとかの差とか

みたいなもんでしょうか)
2008/08/27 (水) 13:04:22 | URL | スウ #-[ 編集 ]
ああ、そーいや、しばらく更新してませんが、ちょうどウチのブログの最新記事は、この「ガンダムシステム」の独自考察になってました。
2008/08/27 (水) 21:20:23 | URL | 叡天 #-[ 編集 ]
>コンラッドさん
HGUCではヒザがショックアブソーバーであり、内部モールドまでしっかりあるようなんですが、
言われて見ると確かに、後部のアンクルガードはGP01そのものですね…。
パワードジムがGPシリーズと関連しているという根拠を初めて見つけました。
うーん、当初のデザインの意図と今の意図は違うんだろうか。HGUCはカトキ氏が関わってるしなぁ。

>叡天さん
陸ジムもカトキジムも出渕ジムも素ジムも同じプロトジムから派生してるってことですよね。
正直それは盲点だったな~って思ってます。
それこそ真のRX-79ですね。

>陰鏡さん
つーか、本来は予備機込みで20~30機くらい生産するところを、
厳選してその中で出来のいい8機だけピックアップしたよという感じだったんじゃないかなと。

>囚人022さん
コクピット部分のスペアくらいでしかないんで、
まぁなかったら絶対困る、というものでなかったとは思いますけどね~。

>通行人さん
ざっと探しただけでは見つからなかったのですが、
小説版ではジムの評価がかなり低かったことは覚えています。ボールはもっと酷かったような。

初期のジムは突貫生産の急造品であることが否めないので、
スペック通りの性能が発揮できた機体は少なかったんじゃないか、
と思うことにしています。個人的に。

>スウさん
個人的にはガンダムは試作機ではなく、MSの可能性を測るための実験機だったんじゃないか、と思っています。
ジムにはない部分が多すぎるので…。
ジムとの共通部分については、仰る通りかなと思います。
性能よりも生産性と稼働率の両立を優先しているでしょうし。
2008/08/27 (水) 23:12:28 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
キシリアがシャアにガンダムのダムの意味を聞きシャアはふくらはぎのふくらみがダムってると言う謎の回答をしましたが確かにガンダムのふくらはぎはダムがついていたんですね。
2010/10/12 (火) 16:45:01 | URL | トニーたけざきだたっけ #-[ 編集 ]
というかそれが元ネタですからね(笑)
2010/10/13 (水) 23:47:36 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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