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ゲルググはいつMS-14になったのか
 ゲルググは当初MS-11だったわけですが、それがいつMS-14になったのか、というのを中心に、ゲルググの開発過程を時系列に即して考えていきます。

 まず、確実に言えるのは「リックドムとのコンペよりも後」ということです。ポケット百科のMSV2には「暫定的に、総合性能の高いMS-R09リックドムが採用されている。MS-11は、その後、MS-14と名称が変更され」という記述があることからも明らかです。
 そして、先行量産型であるYMS-14が完成した時点ではすでに変更されていたわけですから、これよりも前であることは確かです。なお、YMS-14が作られ始めたのは同じくポケット百科によると「0079年10月に入ってから」とされており、この時点ではすでにMS-14となっていたと思われます。
 一方でリックドムの採用時期については、MGリックドムのインストによると、0079年9月18日(ガンダム第一話)の時点でまだザクに続く次期主力機の選定は途中であったかのように書かれています。また、「ビーム兵器を運用可能なMS」という新たな要素が加わり、MS-11計画はMS-14計画にスライドしたとしていることから、MS-11がMS-14に変更された理由は「ビーム兵器の装備のため」であることは間違いありません。そして、そのような変更があった理由は、連邦軍のMSがビーム兵器を搭載していたからであり、ガンダム第一話以降であるというタイムスケジュールに矛盾はありません。
 また、同インストではMS-11がMS-14になってからリックドムの採用が決まったとなっており(元々リックドムはゲルググの遅れをカバーするための繋ぎの役目だったわけですからね)、これがほとんど答えとなります。

 もっとも、これはMGの後付け設定であり、MSV当時では、例えばゲルググがリックドムと同時期に競作対象にならなかったのは「開発が始まったばかり」だからであり、「ビーム兵器の採用」とは無関係です。そもそも、MS-11からMS-14に変わった理由も「他の宇宙戦用特殊MSにナンバーを移すため」であり、MS-11の時点ですでにビーム兵器の搭載が考えられていたとしていたことを、付け加えておきます。
 ただ、MSV設定はMS-11アクトザクが設定される前のものですし、「ナンバーを移すため」よりも「ビーム兵器の標準装備という根本的な設計変更のために別機種扱いとなった」と考えた方が合理的ではあるので、基本的にMG設定を尊重する方向で考えたいと思います。MG設定だと時系列がしっかりしていますし(笑)
 とはいえMSV設定を肯定することだって決して不可能ではなく、例えば「開発が始まったばかり」というのは「ビーム兵器搭載型として」という意味だったと考えれば通りますし、元々ビーム兵器の搭載が考案されていたというのも、ゲルググキャノンやビームバズーカのような形を、しかもオプションとして想定していただけだったのが、連邦軍のビームライフルのようなコンパクトサイズで、なおかつ主兵装にしなければならないという意味で変更されていたと考えれば、問題ありません。それと同時に、MS-14に変更するなら、空いた11~13は情報撹乱用に残して(後のMS-Xのためにとっておいて)おこう、という意味で意図的に空白を設けたと考えれば、他の機種にナンバーを移すためという理由も兼ねていたとすることができます。

 ともあれ、ゲルググとリックドムにまつわるタイムスケジュールは以下のようになります。

1.MS-11、MS-09R、MS-06R-2が次期主力機候補となる(MSVではMS-15も候補の中にあったとされる)
2.ガンダムのビーム兵器の威力が確認される(9月18日)
3.MS-11にビーム兵器の装備が決定、MS-14に変更される
4.暫定主力機としてMS-09R採用(9月中?18日より後であることは確か)
5.YMS-14完成、MS-09R実戦配備(10月)

 というわけで、ゲルググがMS-11からMS-14に変更されたのは、0079年9月18日~30日の間くらいなのではないか、という推測が可能となります。

 ところで、ここで1つ気になるのが、MS-06R-3がいつ開発されたのか、ということです。このR-3型はMSVにおいて「事実上の試作型ゲルググ」であり、YMS-14が試作型ではなく先行量産型と呼ばれるのはその前にR-3型があったからだということになっており、MS-11とMS-14の中間機とも言える機体なのです。
 ジオン軍がビームライフルの実用化の実験を行っていたのはMS-06R-3Sであり、またビームライフルの実用化は0079年10月であったとされていることから、SDクラブの小説にあったMS-06R-3Sの実験は10月中であったことがわかります(この実験中にジムと遭遇しているのが相当ヤバいんですが、まぁサンダースジムも10月だし)。
 また、MSVではR-3型は「MS-14の実験機」としていることから、MS-14に変更された後に開発された機体であると思えますが、一方でR-3S型が「MS-11のパーツを流用して完成した」としていることから、R-3型は「MS-14の開発が決まったあと、MS-11のパーツを用いてMS-06R-2を改造した機体」であったということになります。逆に言えば、当時存在していたMS-11ゲルググは、MS-06R-3Sによく似ていた姿だった、と解釈することが出来るわけです。というか、MS-11はまだ全体像が完成していない状態だったのかもしれませんね。そうでなければ、わざわざR-2型をベースにする必要はないでしょうし。

 もう1つ、MSVには「ビームライフルの完成は本体よりも3ヶ月遅れた」という設定があるのですが、年表上、YMS-14の完成とビームライフルの実用化は同じ0079年10月となっています。MSVの設定を尊重するのであれば、ゲルググの実機は0079年7月に完成していなければなりません。さすがにそれは(ゲルググをMS-11であったとしても)無理があるので、ビームライフルが実戦配備されたと思われる0079年12月を基準にするべきでしょう。となると、0079年9月にゲルググの実機が完成していなければならなくなります。しかし、YMS-14の完成は10月です。
 となると、すでに9月の時点でYMS-14以前の機体が完成していなければなりません。しかも実戦配備できる段階を基準としています。MS-06R-3は実験機であって、実戦配備レベルとは判断できません。となると、ここで「YMS-14は24機」と言われていたはずなのに、いつの間にかシャア専用機を含めて「25機」に変更されていたという設定を利用するしかないでしょう。
 つまり、後のシャア専用機となる試作型ゲルググが、9月に完成していたのですよ。形式番号はYMS-14Pでもなんでもいいんですが、とにかくそう考えるしかないのかなと。後にYMS-14の部品に換装されたことでYMS-14の1つにカウントされるようになり、さらに調整が重ねられてシャア機としてビームライフル完成後に実戦配備されたと、そういう流れだったんじゃないでしょうか。となると、このシャア専用機となった、ゲルググ試作1号機は、実際にマ・クベのギャンとコンペに出た機体だったのかもしれません。(ギャンはコンペに敗れているので、先行量産さえされていないはず)。ギャンは一説によると3機生産されたとも言われていますので、この試作型ゲルググも3機あってもおかしくありません。後の2機は、エリック・マンスフィールド機とロバート・ギリアム機で確定か(笑)

 というわけで、ゲルググの開発過程をまとめると次のようになります。

1.ジオニック社が、MS-06の直系後継機であるMS-11の開発を始める(この時点では運動性の重視、ビーム兵器の搭載など、様々なプランが考案されていた)。
2.ツィマッド社が、次期主力機としてMS-09を空間戦用に改良したMS-R09を開発。ジオニック社はMS-11で対抗予定であったが、間に合わなかった場合に備え、MS-11用に調整されていたジェネレーターを搭載したMS-06R-2Pを開発。
3.連邦軍のMSがビーム兵器を標準装備していたという情報が入る。
(9月18日以降)
4.MS-11はビーム兵器の標準装備が義務化され、MS-14計画にスライド。次期暫定主力機はMS-06R-1A用のジェネレーターに差し戻したMS-06R-2を退け、MS-09Rとなる。
5.ビーム兵器の実用実験のため、開発中だったMS-11のパーツをMS-06R-2に用いることで急遽形にし、MS-06R-3として完成させる。
6.一方で、MS-14の本体の開発も継続。MS-06R-3のデータを元に、試作機が生産される。
(ここまで9月)
7.MS-14は正式に次期主力機として選定され、YMS-14が24機生産される。MS-06R-3は最終的にR-3Sに改修され、ビームライフルの完成に貢献。
(ここまで10月)
8.ビームライフルの量産体制を整える。体制確立を待たずしていくつかの生産ラインがMS-14用に転換、稼動する。
9.ビームライフルの量産開始。同時にMS-14の初期生産型の生産が終了。MS-14後期生産型の生産が始まる。
(ここまで11月)
10.ビームライフルが実戦配備され、各地の初期生産型に回される。

 あとは、ゲルググのバリエーション機がいつ配備されたのか、というスケジュールが把握できれば、ゲルググの生産体制の流れというのが多少固まってくるのではないかと思います。
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コメント
コメント
なんか、肝心なビームライフルの開発遅延で実戦投入が3ヶ月遅れた「ゲルググ」と

肝心のジェットエンジンの出力不足から、開発開始から3年を要した「Me262シュワルベ」

被るんですよね…色々とw
どちらも「遅れてきた名機」ですし

まぁ、この間に従来型のレシプロ戦闘機を改良し尽くした「Bf109K」や「Fw190D-9」などが登場したワケですが、それらがR-2であり、リックドムであったのかなぁ…と
2008/08/03 (日) 18:49:22 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
この辺は完全に意識してるんでしょうね~。
こういう、現実の兵器開発史をモチーフにするというやり方は、
リアリティを格段に上げる効果がありましたが、
これを外見や武装などにも当てはめようという動きを誘発してしまったという点では、
ちょっとした弊害だったのかなぁ、なんて思ったりもします。
悪いとまでは思いませんけど、ちょっと露骨なのが多いので。
2008/08/05 (火) 20:57:15 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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