がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 U.C.0079+α 3巻
 表紙がグフカスタムだったからもう出るのか!と思ったら別にそういうわけじゃないのね…。

 内容としてはだいぶOVA版に近づいた感じなんだけど、独自路線なところは相変わらず。キャラクターが行動を取る動機というのを特に大事にしている、というのはわかります。

 シローとノリスのライバル関係を強調するような戦闘には若干の違和感を感じます。OVAのイメージだと、ノリスはシローより遥かに上のパイロットなんですよ。互角とか同レベルの次元じゃなくて、初期のアムロとシャアのように腕の差を機体性能で補ってるわけでもなくて、個人的には08小隊が3機で協力して各々が最大限の役目を果たしてやっと追い返せるような敵だと思うんですよね(まぁ、グフカスならともかくザクと陸ガンではやはり性能差が大きいのかもしれないけど)。
 シローとノリスの個人的因縁としても、まぁ確かにアイナを通じた関係であるという意味では確かにあるんですが、ノリスは恋敵でも血縁でもなく単なる付き人でしかないんで、いまいちドラマ的に対立する要素とは言いがたいんですよねぇ。
 どうもこのあたりがずれているような気がします。OVAには足りなかった部分を補おう、というのはわかるんですが、その解釈ちがくない?と思うことがちらほら。ツノ無しのS型とかどうでもいいことやってる場合じゃないでしょうよと。こういう意味もなくマニアックなMSを出してくるのはダムAコミックの悪い所だと思います。一回設定オタを担当から外せと言いたい。

 MSの膝が壊れるとか、脊椎を補強するパッドとか、SF小道具に関する知識については流石だなぁと思うのですが、一方でどうも戦争とか軍人とかにまつわる部分、いわゆるミリタリー的な描写に関してはそんなでもないのかなぁと思うのが、少し物足りないところです。08小隊に一番必要なのがミリタリー描写だと思うんですが。ミクロな知識はあるんですが、マクロの雰囲気が足りないですね、この作品。戦場の臨場感がないというか。
 アイナに恋をしてしまったと自覚するまでのシローの葛藤とか、それに対比するように描かれるミケルのBBに対する想い、あるいはキキの気持ちというのはわかるんですが、そのせいで全然これが軍人のドラマには見えないんですよねぇ…。OVAの方がまだかろうじて軍人だったような気がします。
 これが、ファーストとかSEEDみたいに、元々軍人としての訓練を受けていたわけではない素人たちのドラマだったらわかるんですが、そうじゃないわけですから、もう少し0083寄りのアメリカ映画的な部分があっても良いのではないか、と思うわけです。まぁ、飯田氏の嗜好ではない、ということなんでしょうけど。

 まぁ、ぶっちゃけ絵で完全に損しているという気はします(苦笑)なんか、もっと伝わっていいはずのものが伝わってこなかったりしますし…。声と音があればもう少し違うのかもしれません。

 設定的によくわからなかったのは、ユーリのほうがギニアスより上なの?ということ。少将と技術少将だから?
 ケルゲレンが基地のエネルギー源になっていたというのは新しい設定ですよね。核エンジンで全電力をまかなっているってことか。ケルゲレンの発進は基地の放棄と同義なわけですね。

 とりあえずこれが戦場の物語にも、小隊の物語にも見えなくなってきてしまったのが残念でした。シロー個人の物語として描くにしても、えらく視野が狭い話だなと思います。「イシュタム」の場合は限定された空間での話だったんで、それでも良かったんですが…。
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>ケルゲレンが基地のエネルギー源になっていたというのは新しい設定ですよね。

OVAの時からそうだったような?

実はこの設定は興味深くて、ネオジオン戦争後の地上軍のザンジバル級はどこから湧いたか?という疑問の答えがこれだったっりして(w

ケルベロスIIとかバンパイアとかテンペストとかね。
2008/07/29 (火) 22:43:48 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
ダムAでのインタビューにて
飯田監督「ツィメリットコーティングのような増加装甲とか…」


あぁ、そうかこの人は…って悟った瞬間でしたw
2008/07/29 (火) 23:00:45 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
#ケルゲレンを動力炉として転用
「そう怒るな、天才。戦争は所詮、陣取り合戦よ。お前のオモチャ一つで、大勢を変えられるような、ちゃちなモンじゃねぇ!」
「決戦は宇宙だ。今は一人でも多くの兵を、宇宙へあげる時なのだ。その為には、お前のところの動力源…ケルゲレンが必要だ!」
「わかるな、ギニアス。アプサラスの開発は中止する」
(機動戦士ガンダムMS第08小隊 第8話「軍務と理想」)

OVAでもその設定は登場します。
上の台詞もそうですし、ケルゲレンを基地動力として何本ものパイプでつないでいるシーンも存在しています。
ちなみにカードゲームGUNDAM WARのケルゲレンの能力は「《R》:ターン終了時まで緑(ジオン)国力を1生み出す」だったりします。
2008/07/30 (水) 15:42:24 | URL | くっきーもんすたー #tBF1tvso[ 編集 ]
つーか、なんでMSにツィメリットコーティングなんて施す作風が出てきたんでしょうね?
ミリタリー「風味」を嗜むという趣向であったMSVの頃かな?

その後、風味ではなく技術的検証を元にした「リアリティ」を重視する路線が出てくると、さすがにツィメリットコーティングはおかしいだろ、ってことであんま見なくなるんですが、今でも思い出したようにコレが施されたザクとかの模型作例を見ます。
一昔前のオレなら「誰か、コレについての技術的解説を頼む!」って感じで悶えておりましたが、今は「ガンプラの作風なんてどーでもイイや」っていう悟りを得ました。「風味」を楽しむのもガンダムの味わい方の一つですし。

なお、リアルUCではツィメリットコーティングの類は一切使われておりませんでした。ドコに次の一歩を踏み出すかもわからんMSの足元まで行きたがる歩兵はいないってんで・・・
2008/07/30 (水) 21:06:47 | URL | 叡天 #-[ 編集 ]
まぁ、安易な「ミリタリー的」記号の筆頭であるツィメリット・コーティングが使われてたのが80年代中ごろ、今ほど「リアリティ」を考えてる時代では無かったですからね。

まぁ、強引に理由付けするならば「簡素な耐ビームコーティング」といった感じでしょうか、個人的にですけど。吸着地雷はファースト本編でも出てきてますが、一年戦争中のMSではあまり見ない(無論作例などで)ので、やはり、Z~ZZ以降のMSに見られる事を考慮すると、耐ビームコーティングなのかな…と。

風味といえば、ビグ・ラングの腹部にある「八木・宇田アンテナ」らしき突起物、これ本編は無論、設定資料でも何も語られてないんですが…やはり「八木アンテナ」なんでしょうかね?

こういうのは、ホント「風味を楽しむモノ」ですけど…。
2008/08/01 (金) 00:48:42 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
>とっぱさん
>くっきーもんすたーさん
元々ある設定だったんですね。全然知りませんでした。
ケルゲレン=病院船というイメージしか残ってなかった…。

>コンラッドさん
やっぱり飯田監督にミリタリーを期待してはいけないんですかね(笑)

MSのツィメリットコーティングを肯定するのはなかなか難しいですねぇ。
落下傘部隊が猛威を振るっていたとか(笑)

>叡天さん
昔は、とにかく盲目的にそれっぽいディテールをガンプラに与えるだけで満足していた人達がたくさんいましたからね。
これはガンプラに限らず、漫画のアンソロなんかでベタなパロディが横行していたことも合わせて、時代の傾向だったんだと思います。

個人的には、内部メカ剥き出しのズゴックを見た時に、
「作例を設定に取り込んではいけない!こいつらまともに頭使ってねぇ!」と真剣に思うようになりました(笑)
2008/08/01 (金) 19:47:36 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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