がんだまぁBlog
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アクシズとリック・ディアス
 以前、グリプス戦役時代のビスト財団について考察したときに、サディア・ラボンさんから頂いたコメントで気づいたのですが、リック・ディアスって実はアクシズのために開発されたんじゃないか、と考えることが可能なんですよね。
 というのも、アナハイムはアクシズからやってきたシャアからガンダリウムγの提供を受けて、リック・ディアスを開発したわけですが、最終的にその完成形であるシュツルム・ディアスはネオジオンに納入されているんですよ(その後ジオン共和国軍にまわされましたが)。
 イメージ的には、エゥーゴのために開発されたリック・ディアスが裏取引でネオジオンに配備された、と認識されがちですが、実はそうじゃなくて、シュツルム・ディアスの配備先こそ本来あるべき場所で、エゥーゴがリック・ディアスを運用したこと自体がシャアの「裏切り」だったのではないかと、そう考えることも可能なわけです。
 この線から、本来のアクシズとアナハイムの関係について、そしてリック・ディアスは本来どうあるべきだったかということについてを考察してみたいと思います。


 リック・ディアスの特徴の一つである、固定式の大型モノアイは、他に採用しているMSはガザシリーズしかないんですよね。こういう点から考えても、ガザCを運用するアクシズでの配備を前提としているように思えます。実際、リック・ディアスのモノアイはその後のエゥーゴのMSには採用されていませんし(プロトZガンダムで検討はされましたが)。
 シャアはガンダリウムγの技術を持ってエゥーゴを出て、アナハイムに接触したことになります。普通に考えれば、アクシズの新型MS開発をアナハイムに依頼したと捉えるのが普通でしょう。実際、その後シャアは今度はサイコフレームの技術を持ってアナハイムに新型MSの開発を依頼しているわけですし。
 本来であれば、シャアはアナハイムにアクシズ用の新型MS開発を依頼し、これを用いて各地のジオン残党を併合するなどしてアクシズ本隊帰還の地ならしをした上で、満を持して帰還した本隊と合流し、一気に地球圏制圧を狙う、という流れが予定されていたのだと思います。シャアと再会したときのハマーンの言葉は、それを前提としたものでしょう。
 そうであったなら、アクシズがガザCとキュベレイだけの貧弱な部隊だったのも理解できます。本来であれば、リック・ディアスがエース機として配備されるはずだったのでしょう。近藤版Zガンダムのチャイカのように。

 そのようにならなかったのは、シャアがブレックス准将と組んでエゥーゴという連邦系の組織に与したから、というのが大きかったと言えます。これにより、リック・ディアスは連邦軍をルーツとする部隊に配備され、ネモや百式、Zガンダムという連邦系MSの開発に貢献することになります。
 つまり、シャアはアクシズのために地球圏にやって来ながら、連邦軍の反ティターンズ組織の味方をして、本来アクシズのために配備されるはずだった戦力を別の組織に流してしまったことになります。何故そんなことをしたのでしょうか。

 結果的には、エゥーゴはアクシズと共同戦線を張ってティターンズと戦ったため、アクシズ的にはリック・ディアス(あるいはシュツルム・ディアス)以上の戦力を味方に付けてティターンズを叩くことができ、エゥーゴの戦力も大半が失われたため、結果オーライだったとは言えます。むしろエゥーゴに貸しを作ったことで、その後のダカール制圧や連邦政府との交渉が優位に進められたという側面もあったのかもしれません。
 ただシャアがその味方をしなかった、というのが当初の予定との大きな違いです。シャアは結局アクシズには戻らず、エゥーゴの一員として最後まで戦いました。何故シャアはリック・ディアスをアクシズのために開発させず、自らも別の組織に身を置いたのか。明確には示されていませんが、ハマーンのためにも、ザビ家のためにも戦いたくなかったというのが実情でしょう。シャアは元々一年戦争終結時に、他に身を置く場所がなかったからアクシズに行っただけで、できればアクシズとは別の組織に身を置きたかったのだと思います。元々復讐のためにあえてジオン軍にいたわけで、ジオンの大義など知ったことではありません。ザビ家をミネバ以外全滅させ、ほぼ復讐を果たしたシャアには、ジオン軍への未練などなかったのでしょう。
 シャアは元々、地球圏への先行偵察という名目で、アクシズから離反するつもりだったのだと思います。ガンダリウムγの技術も、最初から持ち逃げするつもりだったのでしょう。そうして上手く立ち回るつもりが、結局ティターンズという敵を前にアクシズの手を借りるしかなく、当初の任務を結果的に果たすことになってしまったというのが、当時の「情けないシャア」の真骨頂ということなのかもしれませんね。

 ただ、そんなシャアの個人的な都合がなければ、ガンダリウムγはジオン残党のためだけに使われ、Z系MSは完成することなく、ガンダムMk-IIが奪われることなくヘイズル・フレアが完成しティターンズのMS群を止めることもできなかったかもしれません。
 むしろリック・ディアスからマラサイ、ディジェなどが開発され、ドライセンやガルスJの代わりに地球侵攻に運用される展開なんかもあったのかもしれませんから、そういう妄想も楽しいかもしれません。
 ちなみにジオン残党用のリック・ディアスが開発されていたとしたら、形式番号はRMS-099という連邦系番号に偽装する必要はなかったと思うので、別の番号が与えられていたのかなと思います。MS-24とかね(笑)まぁアナハイムがアクシズのためにZ系とは異なる可変MSを開発して、それが(メタスではなく)ハンブラビになったりする可能性もあるので、シャアがアクシズを裏切らなかったら、永野MSが面白おかしく動き回る世界になっていたのかもしれません。そっちの世界線も見てみたいですねぇ。

 逆に本来の歴史において、リック・ディアスを当てにしていたアクシズが代わりに開発したのがドライセンだったりするのかもしれませんね。シュツルム・ディアスの配備も実は同時期に(メラニーの差し金で)あったのかもしれませんが、もはや我が軍には不要としてジオン共和国に流したりしたのも、シャアへの当てつけだったりしたのかもしれません。空き番のAMX-005が実はリック・ディアス枠だったと考えるのも面白いですが(元々はキュベレイMk-IIの没番号ですが、量産型キュベレイの没番号AMX-017と違ってまだ埋められていないんですよね)、永野版ハンマ・ハンマの線も捨てたくないので断定はしないでおきます(笑)。

 ただこのディアス・ガザ式のモノアイは、結局それ以降使われることはありませんでした。メタ的に言えばやっぱりジオン式のモノアイの方がデザイン的に優れているからだと思うんですが、世界設定的に考えると、全天周モニターが定着する過渡期にあった時代の産物ということなのかなぁと思います。リック・ディアスのモノアイは直接頭部にある全天周モニターに情報を投影することを想定した設計ということですが、同じく頭部にコクピットがあるサザビーには採用されていませんし、可能であれば伝統的なモノアイを採用したいところを、技術力不足でやむを得ず固定式大型モノアイを使用していたということになるのだと思います。ガザCも全天周モニターなので同様の理由と言えます。
 そういう意味では、通常型モノアイを装備したガ・ゾウムやドライセンを開発できるようになった時点で、シュツルム・ディアスなんかが与えられたとしてもそんな旧型機要らんよということだったのかもしれませんね。
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アナハイムはもしかしたらアクシズが求めてきた時のためにマラサイを用意していたのかも。
クワトロ以外にもアクシズと接触する方法はあったと思いますし。

結局アクシズより先にティターンズに求められて、すでに出来ていたマラサイを渡したのかもしれません。
ガンダムmk2のデータを参考にしていないので、エウーゴとの関係を知らない振りをするにはちょうど良かった感じでしょうか。
2017/06/19 (月) 23:36:38 | URL | つかさ。 #-[ 編集 ]
全天周モニターといえば、ガザCのコクピットはハイザックと同型だったと思います。またガルスから使われるムーバブルフレームも、元々はアクシズにはない技術でした。
データか実機を入手して勝手にコピーしたものと言っちゃあそれまでなんですけど、出所にアナハイムが絡んでると考えると面白いですね。
そもそも辺境の小惑星アクシズが、いくら資源と設備があったとしても、あれだけの数・質の新造MSと艦艇を用意するというのは、自力だけでは無理だと思うんです。ジオン共和国や、アナハイムのような月面の勢力などから、物資や新技術、資金など、大小様々な支援を受けていたというほうが自然です。ただエゥーゴのように大規模な組織が組織的にバックについているというよりは、一部の協力者や内通者が違法にアクシズに協力しているというレベルかもしれませんが。(0083のアナハイムとデラーズフリートのように)
2017/06/22 (木) 12:40:49 | URL | a90 #-[ 編集 ]
こんばんは。

ジオンのモノ・アイは、
何十年も前に作られたキャスクにも付いてるので、

今度は、ディアス・ガザ式のモノ・アイに関して、

新技術を注ぎ込んで、ディアス・ガザ式モノ・アイを作ったけど、
無駄に高機能で扱い辛く、
高価な割りに故障が多いとかの理由で、廃れたんじゃないかと
思いました。


ただ、それだと、ガンキャノンやジムが、
モノ・アイでないといけなくなるので、

連邦の人は、ザクを見てからは、モノ・アイはジオンの印だと思うようになって、
無理やり、ツイン・アイやゴーグルしか使わなくなったという事にしたら良いでしょうか。
2017/06/22 (木) 20:37:49 | URL | サディア・ラボン #-[ 編集 ]
>a90 さん
連邦がハイザックを作っている情報をアクシズが得ていたとすれば
実際戦うときに士気が下がることを懸念して
アクシズの新たなアイデンティティとしてガザアイを開発した
なんてこともあったのかなあ、なんてことを考えました。
2017/06/24 (土) 08:51:07 | URL | #cRy4jAvc[ 編集 ]
>つかささん
デザイン的にはマラサイがアクシズ用だったと考えた方がそれっぽいんですよね。
ただガザのデザインはディアスに近いというのと符合しないのがネックです。
ハイザックを運用したのは連邦側なので、どちらかというと連邦系向けだったとしたほうが文字設定上はそれっぽいんですよね。

>a90さん
そうなんですよね、ガザCはリニアシート採用なんですよ。
そういう意味ではアナハイムとの技術交換はあったのかなという気はします。
ガザCのことはシャアは知らなかったという描写も小説等にはあるので、シャアとは別のアナハイムとの接点もあったということでしょうね。

>サディア・ラボンさん
モノアイとツインアイは基本一長一短なので、どちらの方が全面的に良いというわけではないのかなと思います。
多分ディアス式モノアイは頭部コクピットが一般化しなかったのが一番の廃れた原因なんじゃないかなと思いますね。

>cRy4jAvcさん
元々ディアスもガザも、「どこ所属かわからないようにするため」というデザイン意図があったとの解説もあるので、
ジオン系組織と気取られないため、という意図はあったのかなと思います。ネオジオンを公称するようになってからは不要になったということですかね。
2017/07/09 (日) 13:18:46 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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